開幕から4試合連続6本塁打のMLB新人記録を打ち立てたトレバー・ストーリー、昨季42本塁打でブライス・ハーパーと本塁打王のタイトルを分け合ったノーラン・アレナドがいるロッキーズ打線。加えて舞台は標高が高くボールが飛びやすいことから“打者天国”と呼ばれる、ロッキーズの本拠地クアーズ・フィールド。これだけの条件が重なっても前田の投球は安心して見ていられるものだった。
初回から2三振奪うと、その後も順調にアウトを積み重ねていく。前田は五回まで無安打ピッチングを続けた。1996年9月17日にドジャースの一員として、クアーズ・フィールドでノーヒットノーランを達成した野茂英雄の幻影が重なる快投だった。
六回に1死走者なしから安打を許し記録は途切れた。さらに連打で満塁のピンチを背負う。それでも前田は落ち着いて後続を打ち取り点はやらない。七回に先頭打者から三振を奪ったところで降板、球数は94球だった。
前田はデビューから4試合で1失点に抑え防御率は0.36。ドジャース公式ツイッターは、これがMLB史上初の記録だと伝えた。
ドジャース公式ツイッターには、「ザック・グレインキーて誰だっけ?」「彼は今までオフシーズンに獲得した最高の選手かもしれない」「彼はすっかり私のお気に入りだよ。才能にあふれている」など絶賛コメントが寄せられている。
早くもファンからは新人王を期待する声が出ている。
The final line on Kenta Maeda tonight: 6.1 IP, 3 H, 0 R, 1 BB, 8 Ks #マエケン pic.twitter.com/t6gz10MALQ
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) 2016年4月24日
Kenta Maeda is the first pitcher in @MLB history to give up just 1 run in his first four starts. #マエケン pic.twitter.com/QKTdpyWuqp
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) 2016年4月24日