前日の試合で岡崎慎司のレスターがマンチェスター・ユナイテッドと引き分けたため、引き分けすら許されない状況で今節を迎えたトッテナム。前半35分にハリー・ケインのゴールで先制すると、同44分にはソン・フンミンが追加点を挙げる。
これで勝負ありかと思われた試合は、しかし後半開始からエデン・アザールを投入したことで流れが変わる。チェルシーは後半13分にCKからガリー・ケーヒルが決めて追い上げた。
キレのある動きでトッテナム守備陣を翻弄するアザールは後半38分、相手DFに囲まれながら狭いスペースを通してジエゴ・コスタにパス。エリア内でコスタからボールが戻ってくると、ダイレクトでゴール右上隅の一点を打ち抜いた。
試合終盤に逆転優勝が遠のく失点を喫したトッテナム。その後はラフなプレーが目立ち、後半40分過ぎからだけでも4枚のイエローカードを受けた。試合終了直後も乱闘かという騒ぎがあり、注目の試合は大荒れの中で幕を閉じた。
ロンドンに本拠地を置くチームどうし、意地と意地をぶつけ合った試合にファンからは、「試合終盤は優勝したいトッテナムと、絶対に優勝させたくないチェルシーの意地が見えた」「主力の引き抜きさえなければ、トッテナムは来季も期待できそうだ」「ダーティーな試合だったけど、それだけ両者とも気合いが入っていた」「両チーム合わせてイエローカード12枚出しながら退場者はなし、というね」「大荒れの試合だったけどよく審判は裁いた」などの声が寄せられている。
チェルシーのフース・ヒディンク監督は試合後、「気持ちのこもった激しい試合だったね」とコメントしている。
「簡単なミスから失点して0-2とされてしまった。ハーフタイムのメンバー変更がうまくハマってくれて良かったよ」
昨季リーグMVPながら、今季はケガもあり不振が続いていたアザール。大一番で美しいゴールを決めた彼については、「彼の賢さがチームに勢いをもたらしていた。以前の姿を取り戻してくれたように見えたね。素晴らしいの一言だ」と活躍を称えた。
ヒディンク「気持ちの込もった試合だった。前半は随分軽かったけどね」「後半からチームはよく立て直せた」 #CFCJapan
— チェルシーFC日本語版 (@ChelseaFC_Japan) 2016年5月2日
ヒディンク「アザールの復帰は嬉しい。見事なパフォーマンスだった」「ペドロもウィリアンも苦しい時期を支えてくれた。スタメン起用にふさわしい選手だ」 #CFCJapan
— チェルシーFC日本語版 (@ChelseaFC_Japan) 2016年5月2日