78分に先制されるも、3分後にフアン・マタのゴールで追いついたユナイテッド。そのまま延長に入った試合は110分、アントニオ・バレンシアのクロスが相手選手に跳ね返されたボールにリンガードが詰めゴールネットを揺らした。延長に入ってからクリス・スモーリングが2枚目のイエローカードで退場。ひとり少ない窮地を生え抜きの23歳が救った。
12年ぶりのFA杯を手にしたチームにファンからは、「不調の年の最後にタイトル獲れたのは大きいな」「スモーリングの退場で逆に結束と気合いが入った感じだった」「長く獲れなかったタイトルだからね。おめでとう」「ルーニーですら初優勝なのか」などの声が寄せられている。
試合後の会見でルイス・ファン・ハール監督は、「ひとり少ない状況だったが、決勝までの道のりでも示してきたように、チームスピリットを見せられた」とコメントした。
ユナイテッドの下部組織出身だが、これまでトップチームで出番を得られず、期限付き移籍を繰り返してきたリンガード。今季ようやくユナイテッドの選手としてプレミアリーグに出場し、タイトル獲得にも貢献した。
試合後は、「勝てて最高だし、最高の形でシーズンを終えられた。家族も、友達も観に来てくれていたから、最高。素晴らしいチームスピリットで勝てた。これこそ、ユナイテッドさ」と上機嫌だった。