「選手の負傷もあって、予期せぬラインで戦わざるを得なかったというのは事実。でもいい流れがきていたし、第1ピリオド(8分間)で3つもタイムアウトをとって、これまでにないいい流れでオーストラリアをとらえていたのは収穫。思い描いたとおりになった」
「そこからトラブルが起きてるので、ほかの選手で打開するというのが、うまくできなかった。こうした展開も、リオではいつ起こるかわからないからってことで、選手全員に周知させて、違うラインで戦った。そのなかでもオフェンスが100%成功させることで、点差を広げられることなく、そこからリーチし、手を出してでも、相手のターンオーバーを狙って、1点でもつめていくということを選手全員で共有して戦った」
「故障した選手もいたので、どうしても自分たちのリズムを取り戻せなかったところもある。普段、そこまでいかないラインがひとつ増えたので、違和感もあったけど、選手たちはがんばってくれた。流れを持ってかれないようにできたとも思う。各ラインのプレッシャーを経験して、もっともっと経験しなければいけないなと」
「こうした状況でもシーソーゲームで最後までもつれこむ展開ができれば、最高のゲームだったけど、そこまでおよばなかった。でも、間違いなく、第1試合よりも、(2日目の)オーストラリア戦を終えたいまの日本代表のほうが確実に強くなっていると実感している」
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「ライリー・バット選手にも、ハイロー以外のラインで、しっかりトラップをして、とらえたうえで、クリストファー・ボンド選手にもプレッシャーをかけていく。そこで(日本が)少し遅れていたために、走り切られた。もうあと1~2秒速く、ボンド選手にプレッシャーをかけていれば、タイムアウトかターンオーバーをとれたんじゃないか」
「ゴールからのディフェンスが、現段階ではいったん停滞して、もう一度ハイプレッシャーを受けえながら、キーディフェンスをなんとか突破してなんとかゴールしていた。オフェンスがもっとシンプルにゴールできれば、ディフェンスにもつながっていくはず。そこが日本のバランスラインの課題」
「もっとシンプルにやるべきことをやならければ無駄な動きが多くてゴールできない。そこはミーティングしてより強い気持ちで、誰かのカバーをしつつ、勝利につなげなければならない。まだまだスキル、ハートをもっともっと強くしなければならない」
「初日のイギリス戦に関しては、日本のターンオーバーはあったし、ディフェンス・オフェンスも悪くなかった。悪い点といえば、きちんとタイムアウトをとれなかったことと、イージーなミスが目立ったこと。そこが勝敗を分けたところ。アメリカ戦についてはいいディフェンスができていたけど、少しのズレが何度も出ることで勝ち切れなかった」
「でもアメリカ戦、オーストラリア戦もいいところもあったので、日本のいい部分もしっかりあるなとは感じた。いいところも出せたとも思っている」
「タイムアウトをとらなければ1点1点、相手と点差が離れていき、点差のプレッシャーを感じてしまう。そうなると無理なことをしてみたり、動きが消極的になったりと連鎖していくので、タイムアウトをとることで相手のリズムにさせない、自分たちのリズムをつくっていくうえで大事」
池選手は1980年生まれの36歳。今大会で浮き彫りとなった課題を一つひとつ、チーム全員でクリアしながら、リオデジャネイロを目指す。