JAXA、火星探査用飛行機の高高度飛行試験を完了
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実験に用いた気球は、同日3時33分に連携協力拠点である大樹航空宇宙実験場より放球した。気球は、放球から2時間25分後、大樹航空宇宙実験場東方約45kmの太平洋上において、高度36kmで水平浮遊状態に入った。
その後、6時20分に指令電波を送信し、飛行試験機を切り離した。気球と制御機器部は、その4分後に指令電波により切り離し、大樹航空宇宙実験場東方約35kmの海上に緩やかに降り、7時4分までに回収船によって回収された。
火星探査用飛行機の飛行試験は、一部データ取得ができなかった時間もあったが、今回取得したデータを詳しく解析し、今後の研究を進めていく。
放球時の地上気象状況は、天候が曇り、風速が毎秒1.5m、気温が摂氏10度だった。
火星探査用飛行機を実現するためには、地球上の100分の1という薄い大気中での飛行に適するよう機体の空力設計を行うことが必要。今回の実験は、火星大気密度を模擬することが可能な高高度で飛行試験を実施することで、機体の空力データを取得するのが目的で、飛行試験により得られた各種データを分析し、将来の火星探査用飛行機の設計に活用していく。
今回の実験で、2016年度第一次気球実験は終了となる。
《レスポンス編集部@レスポンス》
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