両チームとも投手が粘りを見せ八回まで0行進。九回に日本ハムは先頭のブランドン・レアードが四球を選ぶと、代走の大累進を犠打できっちり二塁に送る。さらに栗山英樹監督は代打の矢野謙次を打席に送った。その矢野がDeNAのクローザー、山崎康晃から先制の2ラン本塁打。変化球が落ちなかったボールをひと振りで仕留めた。
これで勝負ありかと思われたが裏の攻撃でDeNAも意地を見せる。エリアン・ヘレーラが2死から四球で塁に出て、筒香嘉智が増井浩俊から左翼席への同点2ランを放った。長打警戒で外一辺倒の攻めを見せた日本ハムバッテリーに対し、外を待って逆方向に狙い撃つ筒香の読みと打力が勝った。
終盤にきてホームラン合戦の様相を呈してきた試合は最後も一発で決まる。延長十回に中田翔がDeNAの5番手・三上朋也の初球を左翼席に運んだ。バットの上っ面で擦ったような当たりだったが、ふらふらと上がったままスタンドまで落ちなかった。
この試合にファンからは、「中田と筒香が打てばやっぱり試合が盛り上がる。良いライバル関係だね」「完全に流れはDeNAだったから中田に救われた」「目の前で見送った筒香も唖然としてたね。あれが入るのか」など、主砲の一発を褒め称える声が多い。
また、九回に先制の代打2ラン本塁打を放った矢野に対しても、「素晴らしい2ランホームラン!!これでこそ代打ー!!」「このまま代打本塁打の記録を更新して頂きたい!」と称賛のコメントが寄せられる。
ヒーローインタビューに呼ばれた中田。久しぶりの一発が決勝打になったことを振り返り、「ここ何試合か全然勝利に貢献できてなかったので、そういう意味で歯がゆい気持ちではありました。今日は本当に良かったなと思います」と喜びを噛みしめるように話していた。
9回に矢野選手!10回に中田選手のホームラン!ファイターズ最高!!#lovefighters #宇宙一を目指せ #ファイターズ最高 pic.twitter.com/E3fysgFK8z
— 北海道日本ハムファイターズ公式 (@FightersPR) 2016年6月15日