セルジオ越後「ペレはまわりに気を遣える人」…映画『ペレ 伝説の誕生』イベント
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『ペレ 伝説の誕生』は、エースナンバー“10”の原点となったペレの真実、サッカー王国ブラジルの知られざる過去を描いている。臨場感あふれるサッカーシーン、ペレを支える両親からの愛など、見どころ満載の本作をセルジオ越後さんが一足早く鑑賞した。
セルジオ越後さんは、「この映画での“ペレ”には、プレーだけでなく、彼の子供時代や仲間の絆、育てられた家庭環境なども描かれている。“人間・ペレ”がそこにあり、この絆や家族愛に涙が誘われる」と感想を述べた。
釜本邦茂氏の引退試合の時に、ペレの通訳を頼まれたというセルジオ越後さん。プライベートのペレを、「スーパースターとしての生活をこなしながら自分の演出もうまいし、まわりに気を遣える人」と評し、「スーパースターの生活は大変なんだ」と愚痴をこぼしていたことを明かした。
「周囲の人に気を遣って、外ではお酒も飲めないし、食事は高級なお店に連れていかれるが、本当はそういう店ではなくて、焼き鳥が食べたいんだ」とペレは話していたという。
また、ブラジルにとってのvペレ”の存在を「もはや文化のひとつではないか」と語り、「一番活躍している選手は、結局ペレに憧れてプレーをやって、その選手に憧れて次から次へと新たなスターが誕生している。背番号10番というステータスを作ったのはペレで、きっと日本の本田(圭佑)もそう思ってると思う」とコメント。
「今のネイマールもそうだと思う。同じFCサントスでペレの後継にして歴史を引き継いてる。ただ、ペレの名を超えられるまでの選手が出てこない、それがペレの偉大さを物語っている」と続けた。
サッカー日本代表について話しがおよぶと、「リオ五輪開幕のちょっと前にブラジル代表との親善試合が決まったらしいが、大丈夫でしょう、今のブラジル代表にはペレがいないから」と語り、会場の笑いを誘った。
「今回はブラジルに勝って、メダルに近いところまで上り詰めてほしい。また、個人的にも日本を応援している」と日本代表にエールを送り、「日本が勝ったら仕事が増えるから」と会場を笑いで包んだ。
「今の日本代表に足りない物は?」と質問されると、「日本が世界のトップの国に近づくためには、環境そのものが向こうと似てないと難しい。ブラジルは学歴社会じゃないからサッカーが出来るし、学校でサッカーをやらないから自由にプレーできる。国そのもののサッカー環境を変えなきゃね」と語った。
セルジオ越後さんは最後に、「この映画を通して、今の日本の若い人たちにはサッカーをする環境について改めて考えてみてほしい」とコメント。「サッカーをする環境はどんどん変わってきていて、ハングリーさが足りない。サッカーをするために人間がどのように成長すれば良いのか、モノの価値観はどういう順番で覚えればいいのか、この映画を観て学んで欲しい」と話した。
《美坂柚木》
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