【澤田裕のさいくるくるりん】スポーツ自転車、関心のない人へ | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【澤田裕のさいくるくるりん】スポーツ自転車、関心のない人へ

オピニオン コラム
ロードバイクに一般的な700×23Cのタイヤ。最近はやや太めがトレンドとなっていて、25Cも増えている
ロードバイクに一般的な700×23Cのタイヤ。最近はやや太めがトレンドとなっていて、25Cも増えている 全 4 枚 拡大写真
スポーツ自転車についてさほど関心のない、もちろん乗ったこともない知人が僕の自転車を見たとき、よく聞かれるのが「重量と価格」です。これは予想の範囲なんですが、意外と多いのが「このタイヤって、空気が入っているの?」ということ。

■タイヤには空気は入っているけど…

サイクリストからすれば、「タイヤなんだから空気が入ってるのは当たり前でしょ!」というのが大多数の意見でしょう。では、なぜこんな突拍子もない質問が飛び出すのでしょうか。まず考えられるのは、「タイヤが細いため空気が入っていないように見える」ということです。同じスポーツ自転車でも、MTBの太いタイヤで言われたことはありませんからね。

あるいは「出かけた先でパンクなどしたら大変だから、パンクをしない(空気が入ってない)特別なタイヤを使っているように見える」…これも“アリ”かなって思います。「ちゃんと空気が入ってます」と答えると、「じゃあ、パンクしたらどうするの?」と聞かれることも多いです。そういうときは「スポーツ自転車のホイールは簡単に外せるから、パンクの修理も簡単なんですよ」と答えてますが、さてどこまで通じているんでしょうか。

ただし「簡単だ」とは言ったものの、スポーツ自転車に乗っている人の中にもパンク修理を苦手にしている、あるいは自分でやったことがない人もいます。特に女性サイクリストがパンクでもしようものなら、まわりのおせっかいな男どもが寄ってたかって直してしまいますからね。それにパンクをすれば多少なりとも無駄な時間を費やすことになりますし、それが仲間と一緒のときならなおさらです。

そう考えれば冒頭の「空気が入っているの?」という問いもトンチンカンだと聞き流さず、そこに何らかのヒントが隠されてると、前向きに受け止めたほうがいいわけです。で、世の中にはちゃんと考えている人がいて、タンナスという韓国メーカーが、中心に至るまで素材が詰まったソリッドタイヤを開発しています。昨年のサイクルモードにも出展してましたから、ご存じの方も多いでしょう。


昨年のサイクルモードに出展されていたタンナスのタイヤ。自転車業界では珍しい韓国製だ



断面を見れば一目瞭然。中心に至るまで素材が詰まったソリッドタイヤとなる

走行感が重い、路面からの衝撃がもろに伝わるなど否定的な意見もありますが、走行感については改良によって向上し、このタイヤを愛用する小林成基さん(自転車活用推進研究会理事長)によると「遜色ない」とのこと。ただし衝撃については、瞬間的に加わる大きな衝撃がウィークポイントのようです。それからブレーキを掛けるとき、タイヤをロックさせるのも厳禁。一部がすり減ってしまい、以後は車輪が回転するたびに微振動が伝わってくるようになったとのこと。

駐輪場に置かれっぱなしで、今や買い物自転車と化してしまったわがMTB。いざ出かけようというときに限って空気が抜けていることが多く、先日など前後輪ともパンクしていたため、乗るのをあきらめざるをえませんでした(修理する時間がなかったので)。これもタンナスのタイヤに替えれば避けられること。要検討です。

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