熱中症、ウェアラブルで予防する時代…梅雨明け前は要注意 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

熱中症、ウェアラブルで予防する時代…梅雨明け前は要注意

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ウェアラブルで熱中症を予防する実証実験やサービスが各社で始まっている
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梅雨明け時期にリスクが高まるといわれている熱中症。厚生労働省などが屋外で働く人たちや老人、子どもたちは「特に注意」と呼びかけている今、ウェアラブルで熱中症を予防する実証実験やサービスが各社で始まっている。

まず熱中症とはどんな症状か。

厚労省では熱中症について、「高温多湿な環境下において、体内の水分と塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして、発症する障害の総称。めまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐(おうと)・倦怠(けんたい)感・虚脱感、意識障害・痙攣(けいれん)・手足の運動障害、高体温などの症状が現れる」と定義している。

同省は5月末、「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」を公表。「平成27年の死亡災害は建設業、警備業で多発」とし、屋外で働く人たちに注意をうながしている。


夏は熱中症に注意

富士通などは同時期、関電工の作業員などに向け、ウェアラブルによる遠隔見守り実証実験を開始。5月~8月の間に作業員の腕に「バイタルセンシングバンド」を装着させ、熱ストレスレベル、身体負荷レベル、活動量などを常に把握してクラウド上で管理。

実証実験を通じ、厳しい環境で働く現場作業員の安全性向上を支援する。ほかの現場への展開についても提案していくそうだ。

また、子どもたちの遠隔見守りでは、NTTドコモの「ドコッチ」などがすでにサービス展開されている。こちらは温度・湿度センサーを搭載した腕時計型ウェアラブルで、この時季の熱中症予防や、乾燥した冬場の風邪対策といったアラート情報をうながすタイプ。

加速度センサーも搭載され、子どもたちの「運動している」「休んでいる」といった活動状況がスマートフォンで確認できる。親はこうした情報をもとに、ウェアラブルを身につけた子どもたちにSMSを送ることで注意をうながせるという。

アプリでも体の水分状況を見てくれるものが出てきている。たとえばApple Watchの水分補給のお知らせ&記録アプリ「WaterMinder」は、摂取水量のトラッキングや履歴をチェックできる。

環境省は「7月は熱中症予防強化月間」とし、暑さ指数(WBGT=Wet Bulb Globe Temperature)などを公開。こうした情報と、ウェアラブルデバイスやアプリなどをあわせて体調管理し、積極的に熱中症を予防する時代なのかもしれない。

《大野雅人》

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