リオ五輪競泳日本代表・藤井拓郎、3度目の出場に「今までで一番いい泳ぎをしたい」
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
「今回で3回目のオリンピック。これまでたくさんの経験をさせてもらった。相手との対戦もあるが、まずは自分のコンディション、メンタル面をピークに高めて今までで一番いい泳ぎをしたい。日本代表としてコナミの代表として戦ってくる」
藤井選手は1985年4月21日生まれの31歳。高校1年生もいる競泳日本代表のなかではベテランになる。長きにわたり選手として活動できたことに感謝の気持ちを表す。
「ここまで長くやってこれたのは、素晴らしい環境でやらせてもらえているのが一番の要因だと思う。今日改めて壮行会を開いてもらい、応援されているのを実感し、またさらに頑張りたい気持ちが強くなった」
全国各地に店舗を構えるコナミスポーツクラブに所属するため、多くの人々と触れ合う機会があるという。
「色んな支店に呼んでもらい、子どもたちと触れ合ったり大人の方と水泳を通して交流を図ったり。応援してもらえるというのもあるが、水泳の楽しさを伝えられたり、逆にそれをすることでこちらも違った面の水泳の楽しさを教えてもらうこともあった。9年間この会社でやってきて、色んなことを学べたと思う」
この日の壮行会は体操競技部と合同で行われた。内村航平選手、加藤凌平選手、田中佑典選手、山室光史選手の4人がリオデジャネイロ五輪体操日本代表メンバーに選出されている。
「体操は4人の選手がコナミから選ばれている。控え室でも仲が良く、チームワークを感じる。それは競泳にも活かしていった方がより一層本番で力が出せるような環境になると思う。その辺は見習いたい。競泳は個人種目が多く個々の目標がバラバラだったりするが、意思疎通をしながら、より高め合いながらやっていきたい」
今の調子は50~60%ぐらいだという。まず今月半ばにある大会に向けて準備をして、そして本番のリオデジャネイロ五輪に向けてコンディションを高めていく。
藤井選手は2012年ロンドン五輪では4×100mメドレーリレーで銀メダル獲得に貢献した。2013年世界水泳では同種目で銅メダル、2014年アジア大会では銀メダルを手に入れている。
「今までお世話になってきた種目。(競泳を)続けてこられたのもメドレーリレーという種目があったからだと思う。結果を残し、次の世代につなげて伝統ある種目になってほしい」
藤井選手にとって思い入れのある競技。リオデジャネイロ五輪で日本競泳界に新しい歴史を刻んでもらいたい。
《五味渕秀行》
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