【澤田裕のさいくるくるりん】週末のサイクリングで実感した「怪我の功名」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【澤田裕のさいくるくるりん】週末のサイクリングで実感した「怪我の功名」

オピニオン コラム
坂を下ったところでパンクし、道端でチューブ交換を始めるメンバー
坂を下ったところでパンクし、道端でチューブ交換を始めるメンバー 全 7 枚 拡大写真
「怪我の功名」ということわざを聞いたことがありますか? 

「過失と思われたこと、なにげなしにやったことが、意外によい結果になること」(出典:デジタル大辞泉)という意味ですが、このことわざを地で行く出来事が、日曜のサイクリングで起こりました。

■千葉県の房総半島へ

日本列島が猛暑に襲われた7月3日、僕はサイクリングクラブの仲間とともに房総半島に出かけました。この日は「源頼朝の北上路」がテーマ。石橋山の合戦で平家に大敗を喫し、安房国(現在の千葉県南部)に逃れた源頼朝が、房総半島を進軍して鎌倉に至る道のりの一部をたどろうというものです。

僕が担当ではなかったため詳しい説明は省きますが、当日は源頼朝上陸地の碑、馬つなぎの石、百騎坂、三百騎坂と順にゆかりの地を訪ねました。


敗走して海を渡った源頼朝が、上陸したとされる場所には碑が立っている

■パンクが発生

アクシデントが起きたのは馬つなぎの石へと向かう途中、激坂をクリアして下る途中のこと。後に続く自転車から破裂音が。予想どおりのパンクです。道端に自転車をとめ、おもむろにスペアチューブへの交換を始めるメンバー。その交換も終えて空気を入れている最中、さらなる破裂音が。なんと交換したチューブまでパンクです。

リムとタイヤの隙間にチューブをはさんだまま空気を入れると、こんな目に遭うことがありますが、さすがにそのチェックはしています。なのに…ということでタイヤをよく見ると、使いすぎたタイヤはサイドが薄くなっていて、一番薄くなったところから餅が膨れるようにチューブが飛び出し、ついに破裂したことがわかりました。


薄くなっていたタイヤサイドを、表裏からガムテープで補強

そのためタイヤの表裏からガムテープなどで補強し、改めてチューブを交換することにしましたが、今度はスペアチューブがありません。幸いメンバーのホイールサイズは一般的な700Cということで、僕を含めて何人かが対応するチューブを持っています。そこで僕が「新品があるよ」と言ってチューブを差し出し、それに交換しました。

ところが今度はいくらポンプを使っても、肝心の空気が入りません。ポンプを交換してみてもダメ。おかしいということで入れたチューブを出してみると、僕が“新品”と言ったチューブには補修の跡があり、しかもそれ以外に穴が開いていることがわかりました。チューブを差し出すときに大見得を切ったわけですが、とんだ赤っ恥です。

ただしよく考えてみると、この場だからよかったものの、これが自身のパンクでしかも単独走だったら、パンクの修理ができず途方に暮れるところでした。これが「怪我の功名」その1です。

ところでメンバーのタイヤは、なぜサイドが薄くなっていたのか。もちろん使いすぎということもありますが、ブレーキパッドが当たり、こすれて薄くなったことも考えられます。そこで念のためブレーキ本体を確認してみると、驚くべきことに止めるネジが緩んでいてグラグラと動きます。


タイヤサイドのあちこちが、こすれて薄くなっていることがわかる

今回のサイクリングに参加するにあたり、いつも付けている泥よけを外したそうで、その際に緩めたネジを締め忘れたとのことでした。このまま走り続けていたら最後はネジもろともブレーキ本体が外れ、大変な事態を引き起こしていたかもしれません。パンクで済んでよかったということで、これが「怪我の功名」その2です。

とはいえその1もその2も、出かける前に確認すれば避けられたこと。小さなトラブルの背後には大きなトラブルが控えていることを肝に銘じ、点検を怠らないようにしなければなりませんね。

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