初出場で準決勝まで勝ち進んできたウェールズ。1992年大会のスウェーデン以来となる快進撃を見せる相手に対し、ポルトガルが準決勝を戦うのは5度目。ただし過去4度の準決勝のうち、決勝へ駒を進めたのは自国開催だった2004年大会のみ。ポルトガルにとっても越えられそうで越えられない壁だった。
アーロン・ラムジーが累積警告で不在のウェールズは、ガレス・ベイルが中盤で攻撃を組み立てる。前半のうちに何度かゴールへ迫ったが決まらず、ラムジー不在の影響を感じさせた。
押されていたポルトガルだが後半4分、ロナウドが打点の高いヘディングでネットを揺らし先制する。さらにポルトガルは同8分、ロナウドが放ったシュート性のボールにナニが触れて角度を変え追加点。
ロナウドの1ゴール、1アシストの活躍もあり2度目のEURO決勝進出を果たした。
この試合にサッカーファンからは、「ベイルがいかにすごい選手か分かる試合だった。だけど1人ではサッカーはできなかった」「ロナウドもベイルもやっぱりすごかった」「今大会のポルトガルはツキがある。もしかしたらと期待してしまう」「決勝の相手まだ決まってないけど、仮にフランスが上がってきても空気読まずポルトガル優勝しちゃえ」「グループステージ3引き分けだったポルトガルが決勝か。突破してナンボだな」などの声が寄せられている。
この試合でロナウドはEURO通算ゴール数を9に伸ばし、ミシェル・プラティニ氏の持っていた歴代最多記録に並んだ。