女子100mのイングリッシュ・ガードナー「敗北は勝利のための準備」…ナイキ
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イングリッシュ・ガードナーは、2012年全米予選のフィニッシュで倒れこみ、表彰台に立つことができなかった。それから4年後、24歳となった彼女は、時にもろくなる心がこの夏に向けての闘志を高めているという。
「不安な心がベストを生み出してくれることが多くあります。これまでに少なくとも4度、試合の前に吐いたこともあります。自分のアドレナリンをなかなかコントロールできないからです。今度の大会について話しているだけで、脈が速くなり、手に汗をかき、落ち着かなくなります」と話す。
スタートラインの上で自分の足を叩くのは、足の感覚がなくなっているからだと語る彼女は、「試合の前にはできるだけ自分を試合モードにしないように心がけます。というのも実際の試合の時に、アドレナリンと試合モードな心が必要だからです。自分の神経や心も、走れる状態にしなくてはいけないのです」と試合前の心境をコメント。
イングリッシュ・ガードナーは、100mという種目ではどんな間違いも起こりうるというこを知っている。彼女は2012年の全米予選を振り返ると、「それまで頑張ってきたことの全てが10秒のうちに手元からすりぬけるように消えてしまいました」と話した。
「今年こそは、自分の仕事をきっちりとやり抜きます。あの時にはユニフォームで涙をぬぐいましたが、もうあんな思いはしたくありません。今年、待ち焦がれた瞬間が自分に起きるのを単純に待つことはしません。自ら取りに行きます」とオリンピックに向けての意気込みを語る。
敗北を知っている彼女は、人間には自分が行くべきところへと自ら導く強さがあると考え、1位になるために2位になる必要があったと話す。それは「負けることによって、1位になるために何をすべきかわかるから」だという。
「これまでの敗北の全てがこれから得られるであろう勝利のための準備なのです」と話し、トレーニング中はもちろん、トレーニング前の準備でも目標とすることのために積極的に行動している。イングリッシュ・ガードナーは、「その瞬間が手渡されるのを待つのではなく、自ら取りに行きます」と語った。
《美坂柚木》
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