【リオ2016取材の裏側】リオデャネイロのサッカー事情は?取材班が実際にブラジル人とサッカーしてみた。 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【リオ2016取材の裏側】リオデャネイロのサッカー事情は?取材班が実際にブラジル人とサッカーしてみた。

スポーツ まとめ
【リオ2016取材の裏側】リオデャネイロのサッカー事情は?取材班が実際にブラジル人とサッカーしてみた。
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南米初開催となるリオデジャネイロ五輪。現地時間の8月5日に幕を開けた。

リオデジャネイロ五輪で競技以外の情報発信などを各国のメディア向けに行うリオデジャネイロ市運営の「リオ・メディアセンター」職員に、「渡航するまでのブラジルの印象と、渡航してからのブラジルの印象の違い」について質問を受けた。

「日本ではリオオリンピックの治安を懸念するニュースばかりで、友達や同僚にも色々言われて少し不安だったけれども、思っていたよりとても安全に思えたし過ごしやすいよ」と答えた。

そう、実際にリオデャネイロは観光しやすい場所だと感じた。五輪期間というのも勿論あるのだろう。安全と捉えていいのかは確かに疑問が残るが、期間中は警官が至る所で立哨しているためだろうか。

また、工事が大幅に遅れていた、五輪のメイン地区まで路線を伸ばす地下鉄も完成した。地下鉄の駅には直感的に利用方法、目的地までのルートが分かる路線図があり、使いやすく迷うこともあまりない。

ただ、日が暮れるのが早く、17時頃には暗くなり始めるため、それに注意する必要はある。リオには「ファベーラ」と呼ばれる貧民街が点在しているが、ここには立ち入らないようにすることも必要だ。

でも、そんなことはどうでもよかった。僕が個人的に抱いていたブラジルという国のイメージは、「サッカー」。これに尽きる。一応サッカー少年として青春を駆け抜けた僕の憧れの国は、なんだかんだいってもブラジルだった。

「いつか行きたい。現地の子供たちとサッカーしてみたい」

そんな思いを胸の奥に抱えていたが、結局この地を訪れることはいままでなかった。この、リオデャネイロ五輪があるまでは。取材の合間を見て現地の人たちとサッカーしよう。野望を秘めて、地球の裏側へ飛んだのだ。

拍子抜けだった。リオの街を歩いても、サッカーしている子供たちを見かける機会はあまり多くない。道を歩けば至る所でストリートサッカーをしている少年たちを見かける予定だったのだが、「ファベーラ」での話だったのだろうか。

結局最初にサッカーしたのは、リオデャネイロの代名詞的存在ともいえるコパカバーナ海岸沿いで出会った、ロナウジーニョのそっくりさんだった。違う!僕がブラジルでしたかったサッカーはこれじゃない。これじゃないんだ…。




このロナウジーニョとのサッカーを美化して、幼い頃からの思いを消化させるか…。そう考えながらも諦めきれず散歩していた日曜日の昼下がり、公園を見つけた。ひょっとして…、いるではないか!




小学生~成人までの幅広い年齢幅で、10人程度のブラジル人たちがサッカーをしていた。ゴールが設置されていて、コートは本格的だ。

感動のあまり近づいていったら、すぐに興味を示してくれた。ポルトガル語が話せない僕は一言も聞き取れなかったが、唯一聞き取れたのは「ポケモン」という単語。「Oh、Pokemon!」と驚くと、一人はポケモンGOの画面を見せてきた。ブラジルでは8月3日にリリースされたばかりだ。ここまで爆発的に普及しているのかと驚いた。全世界の共通挨拶は、ひょっとしたら既に「Pokemon」になっているのかもしれない。

「リフティングをしてみろ」とボールを渡される。ものすごく柔らかいつぎはぎだらけのボールだ。ピアスをしていたり、スマートフォンをもっている人もいることから裕福な層だと推定されるが、日本で販売されているようなボールを購入することは難しいのだろうか。

合格だとみなされたのかよく分からなかったが一緒にサッカーすることに。意外と本格的で、ファールやハンドもしっかりと判定。ゴールが入ったら中央からキックオフする。全体のレベルはそこまで高くはないが、上手い人は本当に上手い。裸足でプレーするからか、ヒールリフトなどのボールを浮かす技を繰り出してくる。

ブラジル人とサッカーした。 - Spherical Image - RICOH THETA



なんとか1点決めると、「カガワ!」と呼びかけられハイタッチを交わした。「ホンダ」と冗談交じりに名乗る青年もいたことから、日本人といえば「カガワ」か「ホンダ」なのか、と感じた。

ことある度に声をかけ、何かを伝えようとしてくれるブラジル人。簡単な単語だけでいいから、少しはポルトガル語を覚えてくるんだったな…と後悔。最後にはみんなとハイタッチして、気持ちよく別れた。




リオオリンピックはまだまだ続く。

《大日方航》

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