【GARMIN vivoactiveJ HR インプレ前編】光学式心拍計とGPS機能を内蔵する、ハイスペックフィットネスバンド
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◆スマホに続く必需品になる可能性も?
この最新モデルは、小型軽量でマルチスポーツ計測にも対応するGPS搭載タッチパネル型フィットネスバンド「vivoactiveJ(ヴィヴォアクティブジェイ)」に光学式心拍計を追加したものだ。また、手首で心拍を計測できる同社モデルとしては「vivosmart HR(ヴィヴォスマート エイチアール)」が販売されているが、これにはGPS機能が搭載されていないので、つまりはこの2モデルを合体させたフラッグシップモデルと言ってもいい。
これまでの心拍計は胸にセンサーベルトを装着するというわずらわしさがあったが、手首で心拍を計測できるのが最大の魅力。なんの負担もなく、腕時計を巻いている感覚で仕事や勉強をしながら、モニターを確認すれば心拍数が表示されるという画期的な仕様だ。心拍計はランニングやサイクリングといった有酸素スポーツにおける運動強度を客観的に知ることができるアイテムで、効率的なトレーニングやフィットネスには欠かせない。
それと同時に、ウォーキングあるいは通勤・通学時の歩行数や距離をカウントするライフログ機能も標準装備されるので、手軽に自分自身の健康面の指標を知ることができる。1日に消費したカロリー、1日に階段を上った階数など、1日を通して活動量を計測し、データとしてスマホやクラウドサイトに記録することができる。
つまりは会社や学校に通う平日からスポーツに没頭する週末まで、365日の活動量が完璧に把握できる。現代社会において、もうそれなしでの生活はあり得ないほど普及しているのがスマホだが、それに続く機材となる可能性を秘めているのである。
◆心拍計+GPS=運動時の身体変化が一目瞭然!
では、そういったマルチスポーツウォッチの中でなにを買ったらいいかと質問されたら、迷うことなくこのvivoactiveJ HRを推す。その理由の第一は、心拍計とGPSが併載されていること。この2つの機能は、それによって取得できるデータを見比べることによって運動時の身体変化が如実に分かるからだ。
例えば、GPS機能によってランや自転車で走ったコースを記録する。アップダウンは内蔵する気圧高度計あるいは地図に埋め込まれた標高からプロフィールマップ(高低表)として表示される。そしてそのとき、心拍数がどう変化したか。上り坂になったら心臓がドキドキしたとか、温度センサーによって記録された気温の変化によってキツくなったとか楽になったとか。これらがスマホやパソコンの専用サイトによって一目瞭然となるからである。
vivoactiveJ HRはGPS、GLONASS、みちびきの衛星3測位対応に加え、電子コンパス、加速度計、気圧高度計も追加され、さまざまなアクティビティにもマルチに対応するのだという。オプションの自転車用スピードセンサー、ケイデンスセンサー、フットポッド、Temp(温度センサー)にも対応。ガーミンのアクションカメラ「VIRB-J」はこのvivoactiveJ HRでリモート操作できるので、アクティビティの録画や静止画の撮影も行えるという。
ガーミンがこれまでに手がけてきた各アクティビティ計測機能のアプリもプリインストールされている。ラン、バイク、スイム、ゴルフ、ウォーク、ローイング、SUP、スキーなどさまざまなアクティビティが楽しめる。加速度計も内蔵しているのでGPSが受信できない場所でのトレーニング時も利用可能なのがいい。
◆サイズもスマート化、意外ともつバッテリー
本体サイズは縦3.2cm×横5.7cm×厚さ1.14cm。先代モデルのvivoactiveJが角張った作りをしているのに対し、vivoactiveJ HRはリストバンドの幅の中にディスプレイを収納してスマート化している。ディスプレイの大きさは縦2.86cm×横2.07cm。205×148ピクセルのカラータッチパネルを採用している。重量は約47.6g。
稼働時間はGPSモード起動時で約13時間。心拍数と活動量を計測するだけなら約8日間。今回は真夏のフランスを23日間かけて1周する自転車レース、ツール・ド・フランスの取材にvivoactiveJ HRを持ち込んだ。もう1台のインプレ機器があったので前半の約2週間使用したが、出発前の自宅でフル充電したあとはピレネーのホテルで1回充電しただけ。毎日ジョギングをしたわけではないが、ときおりGPSを起動させながらも2週間バッテリーが持続したのはさすが。
ちなみにツール・ド・フランスを走るプロ選手もガーミンの光学式心拍計やサイクルコンピューターを使っていたので、詳細は別コラムをチェックしてほしい。
ガジェット進化が止まらない…山口和幸のツール・ド・フランス日記
《山口和幸@レスポンス》
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