後半勝負を想定していた原沢。前半のうちに指導ふたつを受けるが、落ち着いて取り返そうと前に出る。だがリードしたリネールは組むのを嫌がり、原沢に柔道をさせない。絶対王者の露骨な逃げ切り態勢に会場からもブーイングが浴びせられた。
試合時間残り30秒でようやくリネールに指導が与えられるも時すでに遅く、原沢は序盤に受けた指導の差で敗れた。
【DAY8】柔道男子100キロ超級で原沢久喜選手が銀メダル、女子78キロ超級では山部佳苗選手が銅メダルを獲得。男子は初めて全階級でメダルを獲得し、合計の12個も過去最多となりました。#がんばれニッポン #柔道 #Rio2016 pic.twitter.com/8BVls1bsip
— 日本オリンピック委員会(JOC) (@Japan_Olympic) 2016年8月12日
この試合に日本のネットユーザーからは、「開始8秒で指導与えたらそうなる」「なんで攻めてるほうが指導で負けるの?」「リネールに指導ひとつしか与えられなかったのは意味分からない」などの反応が寄せられている。また海外の柔道ファンからも、「こんなの本物の柔道じゃない。恥ずかしいと思わないのか」「テディは間違いなく強い柔道家だよ。組手に関する指導の基準は見なおしたほうがいいね」「彼は決勝で柔道をしなかった。とても悲しいことだね」「控えめに言って今回の決勝には失望している」など、勝ちに徹したリネールへ厳しい意見が多い。
Teddy Riner (#FRA) wins #gold in men's #judo +100kg! #Olympics #Rio2016 @IntJudoFedhttps://t.co/0phpmanWK3
— Olympics (@Olympics) 2016年8月12日
最後は釈然としない終わり方をしたが、今大会の男子柔道は全階級でメダルを獲得。4年後の東京五輪に向けてお家芸復活を印象づけた。