しかし、球場から離れた通りを歩いていると、球場内では定価で売られていた校名入りボールが、敗退した高校に限り40%OFFの500円で販売されていた。
球場内で売られているものとは多少異なるが、それでも500円は安い。
球場外のグッズ売場は敗退した高校のボールを値引きして販売 pic.twitter.com/njtuG7yrXw
— CYCLE-やわらかスポーツ (@cyclestyle_net) 2016年8月18日
「安いものには理由がある」と不安に思う人もいるかもしれない。疑問に思い、「どこの学校を探しているんだい?」と気さくに話しかけてきたおばちゃんに聞いてみることにした。
球場外グッズ売り場 pic.twitter.com/Nuf7WMEpcD
— CYCLE-やわらかスポーツ (@cyclestyle_net) 2016年8月18日
なぜ球場内より安いのかと質問すると、「あっちのお店がいくらで売っているかは知らん」とおばちゃん。ではなぜ値引きしているのか。
「向こうは業者に戻すだけやろうけど、こっちは売れ残ったら全部買い取らなあかんねん」
なるほど、売れ残った分が全部おばちゃんの家に押し寄せるわけだ。
「だから、値下げしてでも全部売らなあかんねん。お姉ちゃんもなんか買うてってや」
そう言って、おばちゃんはオリジナルTシャツを眺めていたお客さんのもとへ駆けていった。
熱い戦いが繰り広げられているのは、グラウンドだけではない。おばちゃんの熱意に惹かれ、思わず記念ボールを手に取った。