もっとも利用したのがメトロだ。取材拠点としたリオメディアセンターから報道陣には大会期間中は無料で利用できるメトロカードが配布され、存分に活用させてもらった。しかし、9つの競技施設が集まるバーラ・オリンピック・パーク付近はメトロが走っていないため、BRTに乗った。急ぎの時は数回タクシーを拾った。
リオデジャネイロ市内を走るタクシーの数はかなり多い。黄色いボディーのタクシーが次から次へと走ってくる。夜のガソリンスタンドには休憩するドライバーたちであふれていた。
スマートフォンを利用する現地の人は、タクシー検索アプリを使って自分のいる場所にタクシーを呼び出し、アプリで決済も済ませていた。在リオデジャネイロ日本国総領事館公式サイトのリオデジャネイロ五輪特設ページによると、タクシーは「他の公共交通機関に比べて犯罪発生率は低い」という。
さて、数回使ってみた感想だが、特に問題もなく目的地まで運んでくれた。しかし、日本ではカーナビを使うタクシーが当たり前だが、リオデジャネイロはそうではない。バックミラーにスマートフォンを付けて、グーグルマップなど地図アプリを頼りに目的地を目指すのだ。
リオデジャネイロのタクシーに乗ったら、スマホをカーナビとして利用していました。 pic.twitter.com/2xuOeJpX1d
— CYCLE-やわらかスポーツ (@cyclestyle_net) 2016年8月19日
現地で出会った日本企業スタッフは、「グーグルマップを使う人はまだマシです」と笑って教えてくれた。手軽に使えたタクシーだが、運転しながらスマートフォンの地図アプリを使うドライバーには苦笑せざるを得なかった。