自転車トラック日本代表・塚越さくら「オリンピックで自分の力を発揮できる選手は本当に強い」
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二日間で6種目(スクラッチ、個人追い抜き、エリミネイション、タイムトライアル、フライングラップ、ポイントレース)を行い、各種目の成績で総合を争うオムニアム。塚越は日本初の女子のオムニアム選手として参加した。
8位入賞を目標に掲げていたが、結果は16位でレースを終えた。しかし得意の500mタイムトライアルでは6位に入るなど、世界でも通用する走りを見せた。
「レースは怖かった」という塚越。「たくさんのメディアに取り上げられ、いろんな人に見てもらっていると思うと、いい走りをしなければいけないという気持ちになり、体が硬くなってしまうこともあった」と振り返った。
「オリンピックという舞台で自分の力を発揮できる選手は本当に強いと感じ、自分もそういう選手になれるように頑張りたい気持ちになった」
リオデジャネイロ五輪前の7月、「みんなが行けないぶん、いい経験をさせてもらえる。その経験を無駄にせず、しっかり伝えることが役割だと思う」と語っていたが、今回は自分自身にとっても次につながるレースになったようだ。
500mタイムトライアルでは6位になったことも自信になった。反面、今後の課題も露呈した。
「得意種目でどれくらい自分がいけるのか、今回オリンピックで世界のどれくらいの位置にいるのか確かめることができた。6位という思っていた以上にいい順位が取れたのはよかったと思う。フライングラップや個人追い抜きでは緊張してしまい、ペースオーバーになってしまった。平常心で臨めるところが自分には欠けてるなと改めて実感した。500m(タイムトライアル)では手応えがあったが、ほかの種目では振るわず課題ばかりだった」
次の最大の目標はもちろん4年後の東京五輪で、「気持ちの整理、頭の整理、向かっていく目標を明確にして、トレーニングを実践していく」と誓った。
サポートしてくれるメルセデス・ベンツについては、「長距離移動が快適。チームカーとしてはVクラスを提供してもらっているが、オリンピックが決まった4月からは伊豆の合宿があったので個人的にCLAシューティングブレークを提供してもらった。思う存分走らせてもらって、いい思いができた」と顔を緩ませた。3カ月の伊豆合宿では6000kmほど走らせた。
メルセデス・ベンツ日本はシエルブルー鹿屋と、塚越の母校の鹿屋体育大学自転車競技部をサポートしている。同社の上野金太郎社長は、「サポートカーを存分に使って、日本を代表するような選手に(なってほしい)。こうやって若い力をサポートしていきたい」とエールを送った。
《五味渕秀行》
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