プレミアリーグ2015-16シーズンまでシソコは、プレミア・リーグから降格となったニューキャッスル・ユナイテッドに所属していた。クラブの降格をきっかけに、移籍を志願。シーズン後に行われたEUROでの活躍により、多くのクラブが彼の動向に目を向けたはずだ。
そんなシソコは、これまで何度も“アーセナル好き”をメディアの前で「アピール」している。アーセナルには多くのフランス人選手が所属し、魅力ある攻撃サッカーを展開する彼らに、幼い頃より憧れが強かったのだろう。
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サッカーフランス代表のムサ・シソコ (c) Getty Images
そんな中、アーセナルサポーターにとって信じ難い移籍ニュースが、移籍期限最終日に飛び込んできた。アーセナルファンだと公言してきたシソコが、アーセナル最大のライバルチームである、トッテナム・ホットスパーへ移籍を発表したのである。
トッテナムサポーターにとっても許しがたい選手が加入してきたに違いない。また、英国紙のアンケート調査によると、シソコがまだアーセナルファンだと考えている人が78%もいるという。
一番好きなクラブの、一番のライバルに移籍を決意したシソコ。そのクラブとの直接対決は、11月上旬にアーセナルの本拠地で行わる。ともにロンドンを本拠地とし、プレミアリーグでも1、2を争う熾烈なダービーマッチ。今シーズンのもうひとつの見所が、このシソコの移籍劇にある。
果たしてトッテナムのサポーターにシソコは受け入れられるだろうか。ダービーマッチでの彼のパフォーマンスとサポーター同士の盛り上がりから目が離せない。