サッカー日本代表、勝ち点3獲得も課題が多く残ったタイ戦
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雨でぬかるむピッチコンディションに苦労させられた日本。それを差し引いても今回の試合は内容に乏しく、勝ち点3を得られたこと以外は収穫と呼べるものがなかった。
試合後にMF長谷部誠（アイントラハト・フランクフルト）は、「結果が一番だったので勝ち点3を取れたことは良かった」としながらも、「チームでも個人でも簡単なミスがあって、同点にされてもおかしくない場面もありました。改善しないと苦しいですし、このままではダメだという危機感があります」と勝利への喜びより課題の多さを口にしている。
前回のUAE戦で敗れた反省を生かしたというオフェンスでは、選手が中央に集まらないようサイドを意識してピッチをワイドに使おうとしていたが、やはり時間が進むごとに選手が中へ集まってくる癖は矯正できてない。
完封はしたがディフェンス面でも多くの課題を残した。簡単にボールを奪われる、自陣での判断ミスでチャンスを与えるなど安定感に欠けた。2点リードから試合を締める段階でのドタバタ劇は今後に不安を残す。
終盤に集中力を切らしたチームについてバヒド・ハリルホジッチ監督は、「相手にプレッシャーもかなりかけて、相手の攻めを押さえることができました。ただ、集中力を欠いたのか、多くの決定機に決めきれず、終盤はひとつ、ふたつ、相手にプレゼントを与えそうな場面がありました。そういう点を見ると、まだ心理面で少し問題があるのかもしれません」とコメントしている。
ただ、そのハリルホジッチ監督にしても、明らかにベストコンディションからはほど遠いMF香川真司（ボルシア・ドルトムント）を90分間使い続けた用兵は謎を残す。
それでも勝ち点3を得ることには成功した日本。次は1カ月後にホームでイラクと対戦する。時間はないが今度こそ解消と言える試合を期待したい。
《岩藤健》
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