挑戦者のローマン・ゴンサレスは日本でも“ロマゴン”の愛称で知られ、デビューから45戦無敗38KOの3階級王者。対する王者カルロス・クアドラスも35勝1分けで7度目の防衛を目指す試合巧者。
前半はゴンサレスが強打で主導権を握る。だが中盤以降はクアドラスがゴンサレスの打ち終わりを狙い、足を使って距離を取りながら攻撃のスイッチが入ったときは効果的に連打をまとめる。
終盤にゴンサレスはハンドスピードが衰え、打ち終わりに身体が流れるシーンも多くなった。それでも最後まで前に出てプレッシャーをかけ続けたゴンサレスが、前半の貯金もあり判定勝ちした。
1 of the Best Fights of the year.
— World Boxing Council (@WBCBoxing) 2016年9月11日
And the new WBC super flyweight champion of the world.
Respect to Cuadras !! pic.twitter.com/tvDLBe8XsB
この試合をリングサイドでWBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(大橋ジム)も観戦。ゴンサレスは試合後のインタビューで「みんなが見たがってる」と井上との統一戦について質問され、「もちろんです。喜んでやりたい」と前向きな答えを返した。
最後まで目の離せなかった展開にボクシングファンからは、「ロマゴンさんがこんなに顔腫らしてるの初めてみた」「クアドラスすごい強かった。俺はロマゴンに勝ったと思うよ」「ロマゴンが勝った。正直結構危なかったと思ったけど 」「ロマゴン大苦戦の末4階級制覇を達成。しかしダメージという点ではクアドラスのほうが涼しい顔であった」「ロマゴンとやってこんな綺麗な顔でニコニコしてるやつも見たことない」「井上より先にクアドラスとのリマッチが見たい」などの声が寄せられている。
ゴンサレスはデビューからの無敗レコードを46勝に伸ばしてロッキー・マルシアノ、フロイド・メイウェザー・ジュニアの持つ49勝に迫った。