◆フリーの演技構成
フリーでは、久石譲作曲の2曲を編集した「Hope&Legacy」が取り入れられました。これについて羽生選手はこう語っています。
クラシカルな曲で、さらに日本人の方が作曲したということで和のテイストも含まれている。『バラード』で培った音の取り方と『SEIMEI』で学んだ表現をさらにグレードアップさせたものにしたい

羽生結弦 (c) Getty Images
▼現段階で予定されている構成
4回転ループ
4回転サルコー
3回転フリップ
4回転サルコー+3回転トーループ
4回転トーループ
3回転半+2回転トーループ
3回転半+1回転ループ
3回転サルコー
3回転ルッツ
今季の演技構成は、昨季のSPとフリーの良い要素を抽出した内容です。ショートプログラム、フリーともに昨季より基礎点が高い構成になっているのです。
◆羽生選手の意気込み
左足甲のケガの心配がされている羽生選手、リンクの上での練習は6月からスタートしているそうですが、まだ完治していないようです。
それでも「ケガ明けのシーズンとは思っていない」ときっぱり言い切ります。また、羽生選手は今季のショートプログラムに、「見ている人が楽しめるプログラムで、1つ1つの音、声に注意を傾けながら滑っていきたい」と話しています。
カナダのバリーで開催されるフィギュアスケートの国際競技会『オータムクラシック』から羽生選手の新しい構成の演技が見られるようです。
9月29日開幕の大会『オータムクラシック』を見逃せませんね。今季のプログラムを発表した21歳の羽生選手、これからどんな記録を打ち立ててくれるのか楽しみで仕方ありません。
(原題:羽生結弦が新境地へ。前人未踏の4回転ループへ「飛べなきゃ意味がない」の言葉にその強さを感じる)