会場のイメージがつかめず、マップをまったく活用できなかったので、「VRを体験したい!」というアバウトな計画しかない。多分こういう奴が失敗する。
プレス入り口から入場。「とりあえずVR!」という意思のもと、プレイステーションVRに向かって激走!
すると、数人がある場所に向かって走っているのが視界に入ってきた。これはもう、「こっちについていくしかない!」という自分の直感を信じ、加わると…。
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バイオハザード7!
なんと、たどり着いた先は、カプコン『バイオハザード7 レジデントイービル』の試遊ブース。ちなみに私はバイオハザードをプレイしたことがない…。
なぜなら、怖すぎるから。
開場後完璧なスタートダッシュでバイオハザード試遊してきました。#東京ゲームショウ2016 pic.twitter.com/tUAz5MuFW7
— CYCLE-やわらかスポーツ (@cyclestyle_net) 2016年9月18日
ただでさえ怖いのですが、それが視界を遮断され、VRでバイオハザードの世界だけしか見えなくなってしまったらどうなってしまうのでしょう。
きっと発狂します。もう未来に恐怖しか感じない。
補助のお姉さんの説明に従い、VR装置を取り付けていく。さすがプレイステーション、あんなに大きくてアンバランスなものなのに、頭にしっかりと固定されている。視覚と聴覚をバイオハザードに奪われ、恐怖体験スタート。
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座ってプレイします
プレイ内容は「追ってくる老婆から逃げる」というシンプルなもの。
シンプルすぎて怖い。薄気味悪い建物の中を恐る恐る歩く。もう本当にそこに自分がいるかのような感覚。驚いたのが、首を振ると寸部の狂いなく映像がついてくるところ。
ドアを開け、どんどん中に進む。俯瞰で見ることができないので、本気で道に迷う。ある部屋にたどり着き、次のドアを開けようとすると…。
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思わずフリーズ
ドアが開かない。
後ろから老婆の声が聞こえてくる。冗談ではなく、本当に後ろから老婆の声が聞こえてくる。ドア開かない。ドア、ドア、ド…「カーッ!そこにいたのか!」振り返ると、老婆。
じりじりと迫ってくる老婆。いすに座っていなかったら確実にコントローラー投げ出して逃げてた。一気に飛びかかられ、殴られる音、プレイヤーの叫び、視界には「YOU FAILED」の文字。
めちゃくちゃ怖い。老婆が接近戦すぎて怖い。
ひとり当たりのプレイ時間が決められているので、失敗しても時間の範囲内は何度もリプレイできる。しかし、何度やっても同じところでドアが開かない。老婆に見つかる。襲われるの繰り返し。
もはや老婆に見つかっても怖くて振り返らなくなった。老婆に殺される時はもう目を閉じていた。同じ場所で4回目の「YOU FAILED」を見た時、お姉さんが一言アドバイスをくれた。
「右スティックでしゃがめますよ。あの場所で物陰に隠れるんです」
なんという神アドバイス!
さっそく言われた通りに実践。老婆の声が聞こえた瞬間、物陰でしゃがむ。老婆の声と、ランタンの光が通り過ぎ、今までどれだけ○ボタンを連打しても開かなかったドアが開かれた。
きた!これで次にいける!
しかし、あのドアの向こうにまだ老婆がいると思うと恐怖を感じ、そのまま物陰で30秒ステイ。
部屋を進んでいくと、今度は下界から光の差し込んだなにやらアイテムスポットのような場所を発見。近づいてみると、「今はそれどころじゃない」の文字。あっそうですか…。
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必死にあたりを見渡す
デッキのようなところに出ると、木箱の上にアイテムが。謎の物体を手に入れた。これで襲ってきた老婆を返り討ちに遭わせるのだろうかと、アイテムを装備してみようと思うが、なんせバイオハザード初心者。アイテムの使い方がわからない。
そうこうしているうちに、また老婆の声が。とっさにその場にしゃがんだが、老婆の目の前でしゃがんでもやはりなんの意味もなかった。またしても同じ場所で何度も捕まるはめに。
「アイテムを置くようなところがあったと思うんですけど、そこに行ってみてください」
またしてもお姉さんの神アドバイス。嗚呼、お姉さんなくして私はバイオハザードの呪縛から逃れられません。
もしや、さっき「それどころじゃない」と門前払いを食らったあの場所では…?あの場所を今活用しなくていつする?今でしょ!
脱出ゲームのような仕掛けを解くと、なんか新しい道が開けた。半身にしてようやく通れる道とは言えない道。ここを通り抜ければ老婆のいない世界にいくことができる…。
「カーッ!そこにいたのか!」
なんでいるの…。
何度目だろうか、再び「YOU FAILED」が浮かんだ。