10月に入り、気温が下がると同時に、プロ野球界では別れの季節になる。まだ、興奮冷めやらぬ、シーズンの思い出が残っているファンにとって、残酷な通知を突きつけられる選手姿は、プロとしての厳しさを目の当たりにする機会となる。
今回は長くプロ野球界を背負い、数々の輝かしい成績を納めてきた、往年の選手の去就について紹介する。
巨人・相川亮二(キャッチャー)
アテネ五輪、そして2回のWBCメンバーに選出されるなど、実績十分なキャッチャー。
横浜ベイスターズ(現DeNA)でキャリアをスタートし、その後ヤクルトへ移籍。2014年には、若手の中村悠平が多く起用されたこともあり、出場機会を求め、史上3人目となる、2度目のFA権を行使し、巨人へ。
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しかし、加入1年目となる昨シーズンは、早々の肉離れや、復帰後も左手首の骨折などで、試合数は40試合にとどまった。シーズンオフの契約更改では、引退覚悟でレギュラー奪回を目指す強い覚悟を示すも、今シーズンは、小林誠司が多くの試合で、マスクを被り、相川は主に、右の代打要員として起用された。
チームには、35歳のキャッチャーが多く、立場は非常に厳しいものとなっている。