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ナイキ、フットボールシューズのトラクションの進化

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ナイキ、フットボールシューズのトラクションの進化
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ナイキは、フットボールシューズのトラクションの進化を公開した。

ナイキフットボールは、これまでの2年間で20年前よりもトラクションを進化させている。ナイキ フットボール フットウエア担当副社長のマックス・ブラウは、「3Dプリントでテストサンプルの制作時間が短縮し、自然科学や有限要素解析(FEA)の活用によって、仮定や推測が入り込む余地も無くなりました。私たちが設計したトラクションパターンもその機能が証明されたものなのです」と述べている。

トラクションは、フットボールスパイクにとって最も重要だと思われているが、目を閉じた状態でスパイクを着用して、スタッドの配置を言い当てられるプレイヤーはほとんどいない。それでもエンジニアたちは、さまざまプレイスタイル、サーフェイス、いろいろな条件に適切なトラクションパターンを開発してきた。最新のマーキュリアル スーパーフライやマジスタ2には、その成果が現れている。

スピード重視のプレイヤーに向けたマーキュリアル スーパーフライは、前足の角度をつけたスタッドが推進力を高めるため、かかとのV字型スタッドが減速時に大きな役割を果たす。回転の動きにトラクションの効果を発揮することが重要とされるマジスタ2は、サイドの半円錐形のスタッドと、親指周りのV字のスタッドを組み合わせて使っている。

それぞれのスパイクは、先行モデルとは全く異なる新しいトラクションを特徴としている。また他のフットウエア サイロにも、トラクションの進化に合わせ、随時新しいものを取り入れている。

さらに同社のトラクション専門家は、芝のピッチ以外にも目を向けているという。ブラウは、「人工芝の場合、その人工芝の素材に小さなゴムの小片も混ざっており、それらがプレートをどのように捉えるかを考え、さらに、ゴムと芝では温度変化も異なることも考えなくてはいけません」と話す。

同社はこうした問題に対応するため、新しい人工芝用(AG)スパイクを展開。AGプレートのトラクションは、従来のFGスパイクよりも短く、空洞になっていることから、反発性が高く、人工芝にスパイクが深く食い込むことを防ぐ。

一般的に硬くスムーズなサーフェイスで行われることの多い、少人数制フットボール向けのトラクションも一新。例えば、最新のマーキュリアルX のアウトソールには、3つの突起を持つ星のような形状を採用し、屈曲溝も配している。一方でマジスタXには、曲線でヘリンボーンを描くようなアウトソールを採用している。

また、濡れて泥だらけのピッチにも対応。滑ったり、動きが鈍ったり、プレートに泥がついてスパイクが重くなってしまう濡れて泥だらけのピッチでは、プレイヤーの動きが遅くなり、足元の動きを生かせない状態になる。そこで、泥がソールプレートにこびりつくことを防ぐ特許技術「アンティ・クロッグ・トラクション テクノロジー」を開発した。

同社のトラクションの研究開発は、今も進んでいる。エンジニア、デザイナー、科学者たちは今後も、最高のトラクションを提供するための努力を続けていく。

《美坂柚木》

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