【THE SPIKE】“下剋上”の視点で考察するプロ野球クライマックスシリーズ
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
「下剋上」を体現し、「下剋上」という言葉を定着させたのが、2010年のロッテの快進撃であることは周知の事実。
この年、シーズン3位だったロッテはファーストステージで西武と対戦。初戦を1-5と4点ビハインドで迎えた9回表、奇跡を起こした。西武のリリーフ陣を攻め立てて1死満塁の好機を作ると、そこから里崎智也らの適時打など打線がつながり一挙に同点。勢いづいたロッテは延長11回表、福浦和也が値千金のソロ本塁打を放って勝ち越しに成功した。第2戦も終盤まで西武にリードされる苦しい展開となるも、再び9回表に里崎が同点弾を放って延長戦へ。最後は井口資仁の適時打で勝ち越してファーストステージを勝ち抜いた。
この神がかった勢いはソフトバンクとのファイナルステージでも続く。1勝3敗とソフトバンクに王手をかけられながらも、そこから怒涛の反撃。当時エースの成瀬善久や渡辺俊介が快投を見せ、ルーキーだった清田育宏らが貴重な一発を放つなど投打がかみ合い、CSを大逆転で制覇した。
この時、ロッテが果たした「史上最大の下剋上」こそ、CSの醍醐味だ。こうした勢いは、圧倒的なアウェーの雰囲気をも凌駕する。上位チームの壁は確かに厚いが、何が起こるか分からないのが短期決戦。
シーズンの最後で日本ハムにかわされて涙をのんだソフトバンクがリベンジを果たす可能性も大いにあるし、上位2チームに大差をつけられたロッテにも一発逆転のチャンスはある。今年のCSも数々の名勝負に期待したい。
《浜田哲男》
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