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【THE REAL】ハリルジャパンの壁・吉田麻也が貫く背水の陣…イラク代表戦の劇的勝利を導いた影のヒーロー

オピニオン コラム
ハリルジャパンの壁・吉田麻也が貫く背水の陣…イラク代表戦の劇的勝利を導いた影のヒーロー
ハリルジャパンの壁・吉田麻也が貫く背水の陣…イラク代表戦の劇的勝利を導いた影のヒーロー 全 9 枚 拡大写真

9月1日のUAE(アラブ首長国連邦)代表との初戦で、まさかの黒星発進を味わわされた。敵地でのタイ代表戦こそ勝ったが、イラク代表戦の結果次第では、バヒド・ハリルホジッチ監督の進退問題も浮上する。

「負ければそういう声が出てくる。そのなかで監督もリスクを背負ってUAE戦で新しい選手を使ったし、タイ戦でもフォワードを変えた。なかなかそういうことをできる監督はいないと僕は思うし、何かを変えようとしているチャレンジに僕らも応えなきゃいけない。そのためには勝つしかない。いろいろなことを言われているのはもちろん知っているけど、勝てばいろいろなものをシャットダウンできるので」

UAE代表戦ではMF大島僚太(川崎フロンターレ)がA代表デビュー。タイ代表戦では不動のワントップだった岡崎慎司(レスター・シティ)に代えて、21歳の浅野拓磨(シュツットガルト)が抜擢された。



それでも、なかなか好転しない流れ。そして、イラク代表戦が近づくにつれてハリルジャパンを取り巻く周囲もかまびすしさを増してくるなかで、吉田自身も常に背水の陣を敷いていると明かしている。

大一番を2日後に控えた練習後のこと。客観的に見てハリルホジッチ監督はプレッシャーを感じているように見えるか、と問われた吉田は「誰だって感じるでしょう」とこう続けている。

「僕も含めてそうですけど、海外組で所属クラブの試合に出ていない選手も、もちろんプレッシャーを感じている。そうした状況で代表に呼ばれて結果を出せなければ、周囲から叩かれることもまた理解している」

5シーズン目を迎えたプレミアリーグのサウサンプトンにおいて、決してポジションを保証されてはいない。むしろ本職のセンターバックでプレーする機会は減り、ときにはサイドバックに回されることもある。

フランス人のクロード・ピュエル新監督が就任した今シーズンも、状況は変わらない。開幕戦こそ先発フル出場を果たした吉田だが、その後はリーグ戦で6試合続けてリザーブに甘んじている。



「監督が代わって状況も変わったので、またゼロからのスタートだと思っている。実際にセンターバックで争っている選手はユーロのチャンピオンにしてチームのキャプテンであり、もう一人は昨シーズンのチームのMVPなので。非常にレベルの高い競争のなかに自分が参加できていると思うし、チームでもちろんレギュラーを獲りにいかなきゃいけないし、9月からは試合数がかなり多くなってくるので、そのなかでチャンスをもらったときに自分を出せるかどうかが大事になってくると思っている」

フランスで開催された今夏のユーロ2016を制した、ポルトガル代表の最終ラインを支えたジョゼ・フォンテ。そして、オランダ代表のフィジジル・ファン・ダイクは、サウサンプトンの選手およびサポーターによって昨シーズンのMVPに選出されている。

主戦場はおのずとUEFAヨーロッパリーグおよび国内カップ戦となる。それでも実力者と切磋琢磨する日々が自分自身のレベルを上げていると信じて疑わないからこそ、吉田は不退転の覚悟を貫くようになった。

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《藤江直人》

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