敵地で相手にボールを預けながらカウンターを狙った日本。その狙い通り相手のパスミスから、前半5分に早くも流れるようなプレーで点を奪う。その後はオーストラリアが反撃に出て後半7分にPKで追いつかれるも、日本は最後まで高い集中力を保った。
試合後の会見ではヴァイッド・ハリルホジッチ監督に、選手交代に関する質問が寄せられた。試合途中から何名かの選手が疲れているように見えたが、最初の交代カードを切ったのは後半37分だった。
これまでも選手交代のタイミングに疑問が集まっていたハリルホジッチ監督。今回の試合に関しては、同点に追いつかれたことで当初の予定が狂ったと話す。
「同点にされたことで試合のビジョンを少し変更せざるを得なかった。確かに何人かの選手は疲れていた。オーストラリアはFKかCKからしか点を取れないので、その管理をする選手が必要だった。本田圭佑(ACミラン)と小林悠(川崎フロンターレ)にはFKのときに本当に正確な役割を与えていた」
勝ち点3を狙うなら、もっと早い段階でアタッカーを投入する選択肢もあったが、「齋藤学(横浜F・マリノス)や浅野拓磨(シュトゥットガルト)は経験が少ないので、プレッシャーに負けるのではという不安があった」とためらいがあったことを明かした。
攻撃の連携に欠けたオーストラリアに対し、セットプレーからの失点に最大限の注意を払った日本。ハリルホジッチ監督は、「もっとフレッシュな選手を入れるべきだったかもしれない」と別な可能性も検討したが、「アジア王者のオーストラリアに、あまりリスクは取れない」と慎重策で勝ち点1を取りに行った。
SAMURAI BLUE 1‐1でオーストラリア代表と引き分け ~アジア最終予選(Road to Russia)~ https://t.co/IU3fQqu6bO #jfa #daihyo
— サッカー日本代表 (@jfa_samuraiblue) 2016年10月11日