六回までナショナルズの先発マックス・シャーザーから点を奪えなかったドジャース。だが七回に先頭のジョク・ピーダーソンが同点のソロ弾。ここまで99球投げていたシャーザーをマウンドから引きずり下ろす。
投手が代わってからドジャース打線が勢いづく。1死一、二塁からカルロス・ルイーズのタイムリーで勝ち越すと、ジャスティン・ターナーにも2点タイムリー三塁打が出て一気に4-1とした。
その裏に2点を返され1点差とされたドジャースは、クローザーのケンリー・ジャンセンを早くもマウンドへ。満塁のピンチを背負うが無失点で切り抜けリードは保った。
ジャンセンはイニングまたぎで九回まで2回と1/3を投げるが、1死一、二塁でダニエル・マーフィーを迎えるところで降板。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、2日前に先発で6回2/3を投げていたクレイトン・カーショウをクローザーに指名する。
Here he comes... pic.twitter.com/AhXqLAwqnQ
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) 2016年10月14日
ポストシーズンの打率が4割を超えていたマーフィー。だが、カーショウは内角高めの直球で詰まらせ内野フライに打ち取った。続くウィルマー・ディフォには2ストライクから、伝家の宝刀カーブを振らせ三振。最後はマウンド上で勝利を喜んだ。
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クレイトン・カーショウ (c) Getty Images
第1戦に先発したあと、中3日で第4戦の先発、そして中1日で第5戦の最終回に登板したカーショウ。ドジャースはツイッターで、「カーショウに始まり、カーショウに終わった」とエースの活躍を称えている。
Started with Kersh.
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) 2016年10月14日
Ended with Kersh.
Hollywood ending, baby! #LALovesOctober pic.twitter.com/JfISQelJu6
死力を尽くした戦いでシカゴ・カブスの待つ、ナ・リーグ優勝決定シリーズ行きを決めたドジャース。だがジャンセン、カーショウを酷使した戦いぶりに、「ドジャースは甲子園の決勝みたいな戦い方で勝ったけどジャンセン、カーショウがしばらく使い物にならないからカブスには分が悪いぞ」「で、次はシーズン103勝のカブスとリーグ優勝決定戦か…」「ドジャースほんと死物狂いだったけど今後大変だな」と苦戦を覚悟する声が多い。
リーグ優勝決定シリーズ第1戦、ドジャースは前田健太の先発が予想されている。地区シリーズでは早い回で降板してしまった前田。名誉挽回となるか。
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ビールを浴びる前田健太 (c) Getty Images