昨季終盤はスアレス劇場だった。優勝争いでレアル・マドリードの猛追を受けるなか、勝負所の試合で連日のゴール。失速が見られたチームに勢いを取り戻し、ライバルたちを振り切った。
愛息のベンハミンくん、愛娘のデルフィナちゃんからトロフィーを贈られると、スアレスは涙をぬぐい「僕の人生において最も大切な家族に、この賞を捧げる」と話した。
リオネル・メッシ、ネイマールとともにMSNと呼ばれる世界最高峰の3トップを形成するスアレス。バルセロナ移籍時には、まさか自分が得点王を獲れるとは思っておらず、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝が目標だったとも明かした。
授賞式では「すべてを容易にしてくれるチームメートがいるからこそ、僕のゴールがある」とチームメートへの感謝も忘れなかったスアレス。もし来年獲れなかったら、「その時は、メッシかネイマールが取ってくれることを願う」とチームメートへのアシストも約束する。
ルイス・スアレスが2015/16年 ゴールデンシューを受賞!会場のメッシにも、笑いを起こした息子との秘話も明かされた。 https://t.co/sllHJ7APF6 #FCBlive pic.twitter.com/5HMjRp1Ch4
— FC Barcelona (@fcbarcelona_jp) 2016年10月20日
スアレスの受賞にファンからは、「スアレスもそんなに若くはないのに決定力は全然衰えないですね。本当にすごい!」「自分が獲れなかったらメッシかネイマールに獲らせたいというのはいいね」「アシストもできる、ポストプレーもできる、点も取れる。すごいストライカーだと思う」「チャンピオンズリーグ優勝すればバロンドールもチャンスある」などの声が寄せられている。
10月19日に行われたCLグループステージ、マンチェスター・シティ戦でバルセロナは4-0の勝利を収めた。この試合でリオネル・メッシとネイマールはゴールを決めたが、スアレスに得点はなかった。
ベンハミンくんから、「どうしてパパはゴールを決めなかったの」と聞かれ、「僕の近所の人(メッシ)が3つ決めたからいいんだよ」と返したエピソードで会場の笑いも誘ったスアレス。チーム内の雰囲気が良いことと、スアレスの人柄を象徴するエピソードだ。