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【GARMIN ForeAthlete 35J インプレ中編】ランニングウォッチ入門に最適なモデル

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モノクロディスプレーのシンプルなデジタル表示画面。アナログ表示にもできる
モノクロディスプレーのシンプルなデジタル表示画面。アナログ表示にもできる 全 20 枚 拡大写真
ランニング用GPSウォッチのForeAthlete(フォアアスリート)シリーズからベーシックモデルとして「ForeAthlete 35J」が登場した。ジョギングだけではなく、サイクリングやウォーキング、フィットネスクラブの室内トレーニングでも使え、初めて購入するランニングウォッチとして最適。

スポーツのジャンルとしては陸上で行われる有酸素運動全般において、このForeAthlete 35Jが搭載した機能性を最大限に活用できる。歩数計測もできるので日常の健康維持・増進を目指したフィットネスにも有効なはずだ。心拍数が気になる有酸素運動の代表的存在であるサイクリングでも使えるが、走行中は手首にある画面が見づらいので、ガーミンのサイクルコンピューター「Edgeシリーズ」にデータ転送するなど工夫すると格段に使い勝手がよくなる。

◆様々なアクティビティに対応、自動スクロール機能が便利

まずはデバイスの設定項目でパーソナルデータとして生年月日や性別、身長などを入力する。最大心拍数がわからなければ「220-年齢」を入力すればいい。最大心拍数は加齢によって次第に低くなるので、有酸素運動を行う際のターゲット心拍ゾーンも年齢によって変わってくる。20歳のランナーと同じ心拍数でトレーニングしていたら50歳のフィットネス派にとっては運動強度がキツすぎて、効果が少ないばかりか危険も生じかねないからだ。脂肪燃焼を目的にするなら5段階設定されているターゲット心拍ゾーンの3くらいで長めに運動すればいい。

アクティビティを開始するときはラン、ラン室内、バイク、カーディオ、ウォークの中から1つを選択する。ランに屋外と室内という2つの選択肢があるのは、GPS信号が受信できないフィットネスクラブ館内でのトレッドミル(ランニングマシン)使用時には加速度センサーで距離やペースを算出するからだ。カーディオとは有酸素運動の総称で、例えばエアロビクス教室などで消費カロリーなどを算出する。

これらのアクティビティを選択することでその種目に必要なデータ表示に自動的に変更される。ランなら「距離・タイム・ペース」で、サイクリングなら「距離・タイム・速度」、ウォーキングなら「距離・タイム・平均速度」だ。

トレーニング実行中に表示されるページはボタンを押下することなく自動で切り替える自動スクロール機能になり、これはとても便利だった。ランなら「時計」→「距離・タイム・ペース」→「心拍ゾーン・心拍・カロリー」と変わる。しかもスクロール時間が「速い・標準・遅い」という3つから選択できる。常に前方の安全を確認する必要があって腕時計はちらりとしか見ることができないサイクリングでは速いスクロールを、ゆっくりと数値を確認できるウォーキングでは遅いスクロールを選択するといい。

◆GPS精度は良好、補足に多少時間がかかるが改善可能

GPSの電波を補足するのにある程度の時間がかかるのもForeAthlete 35Jの特徴だ。登山をはじめとしたアウトドア系アクティビティをカバーしたfenix 3J(フェニックス・スリージェイ)シリーズなら、走り始めてすぐにGPS電波をキャッチする。内蔵の金属製EXOリングアンテナによって安定した受信ができるからだ。それに比べると樹脂製ボディのForeAthlete 35JはGPSの電波補足に多少の時間を要する。

GPS精度そのものは申し分ない。ランニングやウォーキングをする限りまったく問題ないレベルである。実走が終わってそのデータをガーミンコネクトとクラウドサイトに取り込み、パソコンの画面上で確認したのだが、実際に走った道路から著しく逸脱することはなかった。むしろ自分がどう移動したかがまるわかりで、ビックリするほどだ。

11月23日にはForeAthlete 35Jを初めて手首に装着して鎌倉のトレールコースをのんびりと歩いたのだが、源氏山公園では写真を撮るために化粧坂(けわいざか)まで往復したこと、銭洗弁財天では貯金を増やそうとお金をザルで洗いに洞窟の奥の水場まで移動したことがはっきりと記録されていた。里山の中では電波が途切れたり、ましてや銭洗弁財天は素掘りのトンネルをくぐって境内に行くのだが、GPSはその動向を見事に補足している。ForeAthlete 35Jが測位に使用する衛星は、世界中どこでも現在位置を測定できるアメリカのGPSと、GPSを補強・補完する目的で日本が整備している「みちびき」だ。日本国内の山間部や都心部の高層ビル街などでも測位できる場所や時間を広げることができるのである。

実走データを一度取得するとForeAthlete 35Jは使用者がどのあたりで練習しているかを学習し、GPSの電波補足に要する時間が短くなることも使用しているうちに分かった。まったく違う場所で初めて練習するときは再びデータ取得するまで時間を要するのだが、定番コースを走る限りはGPSによる現在位置の取得がすみやかに行われるので、すぐに練習を開始することが可能となる。

《山口和幸@レスポンス》

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