WBC連覇のV戦士・岩村明憲が提言「日本の野球を出すべき」…裏話トーク(2) | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

WBC連覇のV戦士・岩村明憲が提言「日本の野球を出すべき」…裏話トーク(2)

スポーツ 短信
WBC連覇のV戦士・岩村明憲が提言「日本の野球を出すべき」…裏話トーク(2)
WBC連覇のV戦士・岩村明憲が提言「日本の野球を出すべき」…裏話トーク(2) 全 30 枚 拡大写真
中日ドラゴンズ、オリックスブルーウェーブ、楽天ゴールデンイーグルスで活躍した元プロ野球選手の山崎武司(※)がホストを務めるインターネット番組『Timely! CHANNEL LIVE』が11月29日、東京都内のスタジオで生放送された。

同番組は元プロ野球選手をゲストに迎え、これまでの野球人生について裏話を含めた深いトークを展開。第3回目となった放送では、ヤクルトスワローズや楽天ゴールデンイーグルスのほか、メジャーリーグのタンパベイ・レイズをはじめ、ピッツバーグ・パイレーツやオークランド・アスレチックスでプレーした岩村明憲をゲストに迎えた。

岩村は現在、2015年にBCリーグに参入した福島ホープスで、球団代表・監督・選手と3足のわらじを履いて奮闘中だ。

※:「崎」は正しくは「たつさき」

岩村明憲

■思い出の一品は侍ジャパンのユニフォーム

番組では「思い出の一品」というテーマでトークを展開。岩村は侍ジャパンのユニフォームを思い出の品に挙げた。現物がなかったため、MCを務める吉村優が現在の侍ジャパンのユニフォームをモチーフとした衣装を着用しながら話が進められた。

岩村はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の第1回と第2回大会に出場し、連覇を達成したメンバーのひとり。世界一の偉業を成し遂げた思い出は今も強く心に残っているようで、当時のエピソードを感慨深く振り返った。

「2006年の第1回WBCの時は緊張しました。でも、最初WBCはあまり注目されていなくて、勝ち進むにつれて注目された」とし、「韓国に2回負けて、準決勝でやっと韓国に勝って、決勝戦でキューバに勝って。途中、メキシコがアメリカに勝ってくれたおかげで準決勝に進出できたという運もあったりして」と当時を回想。

また、2009年の第2回大会の時は1回目に比べて注目度がすごかったと話す。「大会前、宮崎県の球場で行った練習に、お客さんが4万~5万人来た。試合じゃなくて練習にそれだけ大勢のお客さんが来た」と当時の盛況ぶりを振り返った。

山崎が「日本代表には、とんでもないプレッシャーがかかる」と話を振ると、岩村は「イチローさんでも胃潰瘍になったぐらいなので」と苦笑。日の丸を背負うプレッシャーがはかりしれないものであることを語った。

『Timely! CHANNEL LIVE』収録の様子

■世界と戦えるかどうかで人選してほしい

山崎が「今回の侍ジャパンのメンバーはどう思う?」と質問する。

「若くて面白い。あとは大谷君の使い方をどうするか」と岩村。日本ハムの大谷翔平をキーマンに挙げた。重ねて「人選は難しくて…。例えば、首位打者を獲れた選手がメンバーに入るかどうかということよりも、世界で戦えるかどうかで人選をしてほしい。強化試合を見る限り、成績が良い順で人選していたように思う」と評した。

「パワーのある外国人と対等に戦うためには、パワーでは勝てない。例えば、元巨人の鈴木尚広みたいな代走のスペシャリスト。相手投手のモーションを盗む技術を持っているような人間をベンチに入れた方がいい」と続け、今季限りで引退した鈴木の名を挙げ、スペシャリストの必要性を説いた。

これに対して山崎が、「これは見物ですよ。鈴木君にWBCだけ出てもらうか」と話して笑いをさそうと、岩村は「同級生なので頼めば大丈夫ですね」と笑う。

山崎は鈴木の現役最後の代走の場面が牽制球でのアウトだったことに触れ、「最後、牽制アウトじゃ寂しいですよ」と鈴木をWBCのメンバーに最後までプッシュしていた。


『Timely! CHANNEL LIVE』は生放送

■日本のスタイルを出した方がいい

岩村は、野球を「無差別級」のスポーツと表現した上で、「日本はパワーでは勝てない」ときっぱり。

だからこそ、「これが日本の野球なんだっていうものを出した方がいい」とV戦士だからこその熱弁をふるった。

「無差別級の戦いの中で、どう点を取るか。それがバントでもいい。あのメンバーであれば、ホームランが出なくても点は取れる。勝ち進めばトーナメント方式になるので、勝つためにバントもしなきゃいけない。あと、しっかりとしたディフェンスは絶対条件」

また、大谷の起用に関しては、山崎、岩村ともに「投手でいくべき」と断言。山崎は「大谷君の抑え起用は面白い。とにかくバッター大谷でいくよりも、投手をしっかり固めないと。ロースコアで勝つためには投手が重要」と言及。「大谷君、マー君(田中将大/ニューヨーク・ヤンキース)、ダルビッシュ(有/テキサス・レンジャーズ)が出てくれれば、優勝できる」と理想論を展開した。

番組にはリアルタイムで視聴者からさまざまな声が寄せられてきた。岩村に対して「WBCの監督は?」といった質問も。これには、「無理ですね」と苦笑しながら即答していた。

裏話トーク(3)に続く

■Timely! CHANNEL LIVE
動画サイト『Timely! CHANNEL』の野球生番組。スポーツコメンテーター山崎武司をホストに迎え、ゲストとともに現役時代や高校時代のエピソードを語る1時間番組。これまでのゲストは第2回野村弘樹、第3回岩村明憲。第4回の放送は1月中旬を予定。

《浜田哲男》

≪関連記事≫
≫貴重な水着ショットも披露!「もはや高校生には見えない」大人っぽい池江璃花子、沖縄・石垣島の海を満喫

≫ケンブリッジ飛鳥と滝沢カレンが似てる?リオ五輪時から密かに話題だった

≫レアル所属・中井卓大ってどんな選手?…「リアルキャプテン翼」と呼ばれた少年時代

関連ニュース