ボルダリングは若者を中心に人気のスポーツだが、4年後の2020年東京五輪の正式種目に「スポーツクライミング」として採用されたことで一段と注目を浴びている。
「女性だけでここまで盛り上がるスポーツは少ないと思う。クライミングって女子だけでここまで盛り上がれるんだっていう魅力をたくさんの方に知っていただきたい」という想いから野中は自ら大会を企画。一般予選には83名が集い、観客も約300名におよんだ。
プロデュースする身でありながら優勝は最初から意識しており、最終第4課題は一手目がなかなかキャッチできない選手が多いなか、野中は一発で決めて見事なパフォーマンスを発揮。誰もが認めるクイーンに輝いた。
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第4課題の一手目に取り付く野中
フランスや米国からの招待選手を交えた決勝戦。この日は通常の大会とは違うプレッシャーも感じていたが、それを跳ね除けた優勝。「プレッシャーのなかで成績を出して、勝利を勝ち取るのはものすごい気持ちのいいこと」と話す野中。よりレベルの高い争いになるであろう東京五輪に、「そういう所で優勝したいなという気持ちになった」と笑う。
東京五輪で行われるスポーツクライングは、ボルダリング・リード・スピードの3種目が予定されている。現在野中が取り組んでいるボルダリングは完登できた課題の数、リードは登れた高さ、スピードは完登までの時間を争う。ユース大会に出ていたころはリードをやっていたが、スピードは未経験という野中。
「ボルダリングをメインにやってきているので、今のところそのスタイルは変わっていません。4年後は複合になるので、どんどんリードもスピードも取り組んでいこうという気はあります。スピードはまったくといっていいほどやったことがないので、取り組んでみないとどういうものなのかわからない。積極的にやりたい」
2種目への意欲を見せ、ボルダリングでも世界選手権での優勝やワールドカップの年間ランキング1位を目標に掲げる。今季は世界選手権、ワールドカップの年間ランキングともに2位で終わった。
これから認知度も高くなる競技について「スポーツという感じではないエンターテインメント性のある所も注目してほしい」と呼びかけ、Rock Queensは今後も継続していきたいという。
野中生萌選手(@rrrff2RATFINK )がプロデュースしたボルダリング大会 #RockQueens が開催!野中選手、自分で優勝しちゃいましたカッコいい!#ボルダリング #レッドブル pic.twitter.com/wYqLtMDV0n
— CYCLE-やわらかスポーツ (@cyclestyle_net) December 17, 2016