【澤田裕のさいくるくるりん】台湾にも“自転車で走りにくいエリア”が存在…今後の整備に期待 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【澤田裕のさいくるくるりん】台湾にも“自転車で走りにくいエリア”が存在…今後の整備に期待

オピニオン コラム
道幅が狭く山道を思わせるものの、ここも環島1号線(自転車で台湾を一周するために整備された道)の一部
道幅が狭く山道を思わせるものの、ここも環島1号線(自転車で台湾を一周するために整備された道)の一部 全 10 枚 拡大写真
年末恒例となった台湾自転車旅行も3回目。高雄から台東までは195キロメートル余りと、これまでで距離は最も短いものの途中には峠越えがあります。さらにその前後は人家もまばらなことが予想され、気を引き締めて臨むことになりました。

日本を発った飛行機が到着したのは夕方。空港で自転車を組み立てたら、そのまま近くのホテルに向かいます。

2日目からのサイクリングは、海岸に近い幹線道路を南下するところから始まりました。天候はまずまず。北回帰線より南に位置する高雄は熱帯で、ウエアは半袖に短パンです。

道は交通量が多いせいか、いわゆる歩道部分が自行車道(自転車道)とされています。ただし、車道右端の通行を指示する標識も立ち、どちらを選んでもいいようです。

目指す四重渓(しじゅうけい)温泉までは96kmほどの距離があるため、マングローブの茂る大鵬(たいほう)湾に立ち寄ったぐらいで、後はひたすら走り続けることに…。といっても、アップダウンはほとんどなく、まだ日のあるうちにたどり着くことができました。

金崙にある温泉の1つ「遠山功夫浴場」にて。水着と帽子の着用が必須で、料金は150元(約550円)

台湾四大温泉の1つとされる四重渓温泉は、無料の公共浴場もあります。温泉といっても、台湾では水着で入るスタイルが一般的ですが、地元の人たちの憩いの場となる公共浴場は日本と同じく裸。浴槽や洗い場では、柔軟体操をしている人が目につきました。

そして、いよいよ標高455メートルの壽峠(ことぶきとうげ)を越える3日目。道は、前日の最終盤から上り基調となり、道幅も片側1車線で路肩も限られます。

かつて僕はこのコラムに、台湾の道幅は広く行き交うクルマとの間隔も離れ、その通行がまったく気にならないと記しましたが、前言を撤回せねばなりません。といっても交通量は限られ、日本の都市部の道ほど走りにくくはありません。勾配も緩やかで、同行した妻も難なく上りきりました。

走りにくくなったのは、むしろ峠を越えてから。下るとともに省道9号線に合流した道は交通量が一気に増え、大型車両の通行も。ここまでクルマとの接近が少なかったがゆえに間合いの取り方が身についておらず、無用な緊張を強いられます。これは坂を下りきって、東岸に沿って北上し始めてからも続きました。

片側1車線の区間では、道路を拡張する工事が行われている

西岸に比して東岸は平地が限られていて、相変わらずの片側1車線。しかも、隣では道路を拡張する工事の真っ最中ということで、1車線のみの交互通行となっているところも。それでもアップダウンの続く区間を過ぎれば道幅も広がり、台湾らしく走りやすい道となりました。

今回のゴールとなる台東までの4日目は距離が35キロメートルほどと短いこともあり、まずは泊まった宿の近くにある温泉に向かいます。

ここ金崙(きんろん)にも温泉宿が何カ所かあり、日帰り利用にも対応。写真にもあるように水着で入るスタイルで、地元の人たちもプール感覚でやってきます。立ち寄りはしませんでしたが、さらに25キロメートルほど北上した知本(ちぽん)にも温泉があり、台湾の中でも温泉に恵まれたエリアといっていいでしょう。

台東でのんびりと過ごした翌日は、台湾国鉄の特急「自強号」で高雄に戻ります。単線、そして非電化の区間もあり、所要時間が2時間40分と特急にしては時間を要しますが、僕たちが3日をかけた道ですからあっという間です。

ちなみに指定券は当日だと売り切れていることもあるため、出発する前にインターネットで購入しておくことをオススメします。

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