FIFAがサッカーW杯の出場枠拡大を決定…欧州からは否定的な声
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W杯の出場枠拡大はジャンニ・インファンティーノ会長が、会長選に立候補する際に掲げた公約のひとつ。各国協会を広く満足させるとともに、FIFAの収入面を強化するのが狙いだった。
ゼップ・ブラッター会長時代に発覚した汚職により、多くのスポンサーがFIFAから離れた。この危機を乗り切るポテンシャルがFIFAにはあると訴え、選挙戦を戦ったインファンティーノ会長。その方策こそがW杯の出場枠拡大だった。
世界にサッカーを広め、サッカー人気を高める方法とアピール。最高峰の大会に参加できる国や地域が増えることで放映権料などの収入増も見込めるとした。当初は反対意見も多かったが、期待できる利益を試算し各協会への分配を約束することで鎮めた。
大会方式は紆余曲折のすえ、3チームを16のグループに分けて1次リーグを行い、各グループ上位2チームの32カ国が決勝トーナメントで争う案に落ち着いた。
「この点に関して朗報は、現在とまったく同じ32日間という期間での開催が可能だということだ」とインファンティーノ会長。優勝チームの試合数も現行の7試合で変わらないとした。
「大会を開催するスタジアム数も現在と同じ12カ所となる。一方でメリットとしては16カ国が新たに参加できる。おそらくW杯参加を夢見たこともなかったようなチームも出場するだろう。そういう国にも出場チャンスが生まれ、さらに多くの国がW杯参加の夢を見られるようになる。我々FIFA評議会の立場としては、サッカーを発展させるという点で間違いなくポジティブな決断だ。全会一致で可決された」
FIFAの決定に欧州からは反対の声が挙がっている。特にスペインプロリーグ機構(LFP)のハビエル・テバス会長は、「インファンティーノは選挙公約を果たしたかったのだろう。彼は政治家だ」と非難。W杯の出場枠拡大はプロサッカーのためのものではなく、会長選で勝つためのものだったとしている。
《岩藤健》
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