2016年シーズンまでは、放映権保有者・制作者・著作権保有者の3者をスカパー!が担っていたが、2017年からは放映権保有者(国内ライツホルダー)がダ・ゾーンに、制作者・著作権保有者がJリーグに移る。
ダ・ゾーンのジェームズ・ラシュトンCEOは、「月額利用料1750円、いつでも退会可能、さまざまなプラットフォームでの視聴といったダ・ゾーンの仕組みはそのままに、これまでファンやサポーターが体験したことのない映像や、Jリーグの魅力が明確に伝わる高品質を追求する」という。
たとえば、カメラ配置も「スタジアムの臨場感を伝える新たなカメラプラン」を伝えていた。2016年までは、ゴール直後1、各サイド2、ハーフウェーライン前後1、全体俯瞰2といった6カメ配置が基本だったものを、相手方のゴール直後に1台、ハーフウェーラインに1台、スタンド角に1台と、3台増備し9カメ態勢でとらえるという。
ダ・ゾーン コンテンツ制作本部の水野重理部長は、「スーパースローが撮れるカメラでいままでにない映像を提供。選手のプレー、選手とファンの喜怒哀楽なども伝えていく。基本はJ1が9カメ、J2が6カメ、J3が4カメ。各説1試合程度16カメのJ1リーグ拡張中継プランも考えている」という。
ジェームズCEOは「Jリーグのファン拡大の伸び悩み」について、こう見解を述べていた。
「スタジアムに足を運ぶファンは減少しているが、J1・J2のファン層は少しずつ伸びている。J3は20%の成長がみられる。『もっとファンを増やさなければいけない』は誤解。いいコンテンツやストーリーを提供していくことで、さらに多く人がJリーグに関心を持ち、来場者増につながるはず」
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