『CBSスポーツ』は田中の発言を受けて、『ヤンキースのエース、田中将大はWBCで日本代表として投げない』と報道。田中の「様々なことを考えて参加しないことにした」という発言を紹介している。
地元紙『ニュースデイ』は田中の不参加に好意的だ。田中はヤンキースと7年総額1億5500万ドル(約175億円)の契約を結び、過去3シーズンで防御率3.12、39勝16敗の成績を残しているが常に健康上の問題を抱えていたと紹介。WBC不参加で余裕を持ってシーズンに臨めるだろうとしている。
「一般的に球団は選手の参加を望んでいないが、それを大っぴらに禁止することはできない。ケガは最大の懸念であり、選手が不参加を表明する理由でもある」
『ニューヨーク・ポスト』は田中の言う「様々なこと」を3つのポイントから解説している。
1.日本代表の試合は3月7日に東京で行われるため、スプリングトレーニング中のメジャーリーガーが参加するのは難しい。日本人メジャーリーガーで参加を表明しているのは、ヒューストン・アストロズの青木宣親だけだ。
2.田中は2014年に右ヒジの靱帯を損傷している。その後、ヤンキースと田中は右腕を大事に管理してきた。WBCのために仕上がりを早くするのは大きな注意が必要となる。
3.2014年に結んだ契約に従えば、今シーズンのオフにヤンキースとの7年契約はオプトアウトすることができる。
米国でも大きく扱われたWBC不参加。田中本人もツイッターを更新して、「今回自分なりに色々な状況を踏まえて、WBCは参加しない決断をさせていただきました」とファンに説明。小久保裕紀監督からの直接オファーは大変光栄としつつ、「シーズンに向けてしっかりと準備して、チームに貢献できるように頑張ります」とヤンキースでの活躍を誓った。
既に報道で出ていますが、今回自分なりに色々な状況を踏まえて、WBCは参加しない決断をさせていただきました。
— 田中将大/MASAHIRO TANAKA (@t_masahiro18) 2017年1月23日
小久保監督からも直接オファーをしていただき、大変光栄でした。
シーズンに向けてしっかりと準備して、チームに貢献できるように頑張ります。
田中の代表辞退にファンからは、「マー君いないの残念だけど、シーズン頑張ってください」「怪我せずシーズンを完走してくれたらそれが一番です」「リスクもあるからな。シーズンに向けて、頑張って」「WBCで見られないのは残念ですが、長いレギュラーシーズンでキッチリ結果を出す方が大事です」「サッカーのワールドカップとの違いはなんなんだろうな」「サッカーに比べて野球は開催時期の問題がある。肘に不安がある中で、シーズン前に無理はできないのは理解できる」などの声が寄せられている。