山本昌、2017年各球団の戦力分析「パ・リーグはどこも強い。西武打線には投げたくなかった」…裏話トーク(3) | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

山本昌、2017年各球団の戦力分析「パ・リーグはどこも強い。西武打線には投げたくなかった」…裏話トーク(3)

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インターネット番組『Timely! CHANNEL LIVE』ゲスト 山本昌氏(2017年1月23日)
インターネット番組『Timely! CHANNEL LIVE』ゲスト 山本昌氏(2017年1月23日) 全 14 枚 拡大写真
中日ドラゴンズ、オリックスブルーウェーブ、楽天ゴールデンイーグルスで活躍した元プロ野球選手の山崎武司氏(※)がホストを務めるインターネット番組『Timely! CHANNEL LIVE』が1月23日、東京都内のスタジオで生放送された。

同番組は元プロ野球選手をゲストに迎え、これまでの野球人生について裏話を含めた深いトークを展開。第4回目となった放送では、中日ドラゴンズで長きにわたってチームメートであり、公私にわたって親交のある山本昌氏をゲストに迎えた。

山本氏は2015年に史上初の50歳登板を果たしたほか、3度の最多勝、41歳でのノーヒットノーラン、通算200勝など数々の記録を打ち立てたプロ野球界のレジェンドの中のレジェンドだ。

※:「崎」は正しくは「たつさき」※「崎」は正しくは「たつさき」


■パ・リーグはどこも強い…西武打線には投げたくなかった

話題は2017年シーズンのプロ野球の展望へ。

二人はまず大型補強を敢行した巨人に注目。山本氏は巨人の中継ぎエース・山口鉄也投手の勤続疲労を心配し、それを踏まえたうえで「(ソフトバンクから)左のスペシャリストで森福(允彦)投手が加わったのは巨人にとって大きい」とした。

一方で「巨人は20代のレギュラーがいないんですよ。若さがたらない。強いチームは若手とベテランがうまく融合しているのでね」と現在の巨人の野手陣の状況に苦言を呈した。

また、古巣・中日にも言及。山本氏は「大島(洋平)、平田(良介)が残留してくれたのは大きいけど、あいつらがいても(2016年は)最下位だった。あとルーキーに期待するのもいいけど、あてにしてはいけない。

柳(裕也)投手(ドラフト1位・明大)が二桁勝つと思ってはいけないし、4位の笠原(祥太郎)投手(ドラフト4位・新潟医療福祉大)もけっこういいボール投げるけどね…。いずれにせよ、中日は無風だったら上位にはいけない」と評し、何人かの選手がプラスアルファの活躍、ブレイクを見せることが上位に食い込むための必須条件とした。

山崎氏は「大野(雄大)は一からやり直しているので期待したい。昨日も(会った際に)貯金10個は作れって葉っぱをかけた」とし、左のエースの奮起に期待していた。

互いの古巣・中日の展望を語る際には熱が入る

また、阪神について山崎氏は「糸井(嘉男)ひとりの力だけじゃダメ。まずは投手。でも、頭数が出てこない」とすると、山本氏は「メッセンジャー、藤浪(晋太郎)ぐらい?藤浪は去年みたいなことはないだろうけれども。

あと、青柳(晃洋)投手は巨人に相当強い。まったく巨人打線が手が出ていないからね。青柳は巨人にぶつければいい」。

パ・リーグについて話が及ぶと、山崎氏は「ゲーム運びとすると、日本ハムとソフトバンクの2チームが抜けてる」とし、山本氏は「パ・リーグはどこも強い。ここ数年のドラフトの成功不成功もあるかもしれないけど、魅力あるスター選手がパリーグは多い」とし、「どこのチームもAクラスに入る可能性がある」とした。

また、山本氏は投手目線で西武打線が脅威であるとし、「西武の打線には投げたくなかった。秋山(翔吾)、浅村(栄斗)、栗山(巧)、おかわりくん(中村剛也)…破壊力抜群」と評した。ソフトバンクについては、「いい選手は多いけど同じタイプが多い」とし、「塁には出ても返す人がいない」「2年前の盤石さはない」とした。

それでもソフトバンクの層の厚さには注目し、「ソフトバンクは2軍も相当強いし、3軍まであるし…。あそこは3軍落ちっていう言葉もある」とし、ソフトバンクの選手層の厚さを語った。

番組視聴者にプレゼントされた山本昌氏のサイン


■東北は環境が厳しいから、ドームの方がいい

山崎氏は古巣・楽天に言及。「現状(の戦力)だと、5位、6位。今のままだとBクラス」とすると、山本は「則本(昴大)、岸(孝之)、抑えは松井(裕樹)。あとは打線。オコエ瑠偉選手が覚醒するか…」と攻守の主力として期待する選手の名を挙げた。

山崎氏は昨年オフにフリーエージェントを行使して加入した元西武の岸に対して、「明るい話題だけど、岸投手は故障持ちなので、東北は寒いので投手としてどうかと」と不安をのぞかせた。

「東北は環境が厳しいからドームの方がいい。あたたかければ、パフォーマンスもよくなるから」とすると、山本氏は「北海道もドームだもんね。だけど、札幌ドームってすごいよね。サッカーの芝生が外にあったりとかして、すげーって思ったもん」と札幌ドームに初めて行った時の心境を明かした。

ちなみに山本氏は、札幌ドームのこけら落としとなった中日対巨人の3連戦初戦(2001年6月26日)に登板しており、「ちなみに私、こけら落としで投げてますから」と当時を懐かしんでいた。

2017年シーズンの展望を語る二人の会話は、古巣への期待も込めながら徐々にヒートアップ。続いて「第4回ワールド・ベースボール・クラシック」に向けて野球日本代表・侍ジャパンについても熱い議論が交わされた。

裏話トーク(4)に続く

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『Timely! CHANNEL LIVE』

■Timely! CHANNEL LIVE
動画サイト『Timely! CHANNEL』の野球生番組。スポーツコメンテーター山崎武司をホストに迎え、ゲストとともに現役時代や高校時代のエピソードを語る番組。これまでのゲストは第2回野村弘樹、第3回岩村明憲。第4回山本昌。

《浜田哲男》

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