東京辰巳国際競技場で開催中の第33回コナミオープン水泳競技大会に出場した池江。日本新記録となった女子50m自由形では、途中で息継ぎをしないノーブレスで泳ぎ切った。
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池江璃花子選手(ルネサンス亀戸)
半年ほど前から長水路(50m)の練習にノーブレス(ノーブレ)を取り入れていた。だが半信半疑だったようで「正直(本番で)ノーブレはできないんじゃないか思っていた」と話す。
ラスト10mが予想以上にキツかったと振り返り、「ノーブレをやろうなんて1ミリも思っていなかったが、(レースでは)泳ぎの感覚が良かった。ここで呼吸をしたら多分抵抗になるだろうなというのを泳ぎながら考えられたので、初のノーブレチャレンジが成功した」と新記録も達成したことで表情もゆるむ。
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中盤から池江選手が抜け出す
しかし予選はよくなかった。この日は女子50m自由形と女子100mバタフライに出場し、予選は3位と7位。結果的に両種目ともに優勝することはできたが、バタフライはギリギリの予選通過だ。池江自身もそこを反省する。
「100mバタフライで(2015年の)日本選手権の予選落ちをしたときから、絶対に予選は流しちゃダメだというトラウマがあった。日本選手権が終わってからは前半は攻めるようにはしていたが、今回また同じようなことになりそうだった。こういうことは二度とないようにしたい」
女子50m自由形の予選1位通過は池江のひとつ下、中学3年生の大内紗雪(ダンロップSC)だった。決勝でも2位に入り、池江も「いいライバル。前半の浮き上がり15mにスピードがある」と注目する。
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日本新記録!
後輩が育ってきていることに喜びも感じるが、「絶対負けないという自信をつけて、さらに引き離すつもりで練習していきたい」と4月開催の日本選手権に向けてさらなるレベルアップに意気込みを見せる。
そんな池江だが肺活量は普通だそうだ。「吸うやつはまったく弱くて、吐くやつはまあまあ」と笑った。
「いろんな人に日本記録を出すと話していたので、有言実行できて嬉しい」
リオデジャネイロ五輪を経験して、より成長した高校1年生の池江の快進撃はまだまだこれからだ。
第33回コナミオープンは19日まで開催。入場は無料。
【KONAMI OPEN 2017】女子50m自由形で池江璃花子選手 @rikakoikee が24秒48の日本新記録! #トビウオジャパン pic.twitter.com/qBhgKPPNvR
— トビウオジャパン (@tobiuojapan) 2017年2月18日