【オビナタの世界放浪記】オリンピックでも大活躍?日本人なら誰でもできるパフォーマンスとは
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
もちろん、リオオリンピックにおいてはチケット転売は禁止されており、実際に「日本人観光客がダフ屋から購入した瞬間を警察官に目撃され罰金を科せられた」というまことしやかな噂もささやかれていた。
しかし、僕が見る限りではそれらの噂は噂でしかなく、会場の前には「ダフ屋ゾーン」が展開されており、熱い取り引きが日々繰り広げられていた。
話は戻るが、かくいう僕もここで吉田沙保里選手の出場するレスリング女子決勝戦、金メダルを賭けたチケットを購入するべく、試合開始時間のはるか前からダフ屋ゾーンをぶらついていた。
だが、さすがは世界の吉田沙保里。チケットは結局手に入らず、(何枚かはあったのだが予算を遥かにオーバーしていたり、明らかに偽物だったりと購入を断念した)手持無沙汰になった僕は、なんということもなしに人だかりのする方へ歩いて行った。
そこでは、2人の日本人たちが書道によるパフォーマンスを行っていた。「何をしているんですかー?」と話しかけてみた。「外国人に名前を聞いて、それを漢字であてはめているんだよ」と彼ら。
色々と情報交換し、すっかり意気投合したため僕も書道を一緒にさせてもらうことにした。やり方は簡単だ。例えば、外国人が「Daniel」という名前だったとしたら「駄仁恵瑠」などと漢字を当てはめ、折り紙などに書いてやる。それだけだ。
世界各国の人が訪れるオリンピックの舞台、このパフォーマンスは大好評だった。チップはあっという間に宿代程度に貯まっていった。
この後、半年間にわたって世界各地をまわってみて知ったのだが、このパフォーマンスをしながら小銭を集めている旅人は意外と多い。レベルに差はあれど、「日本人なら誰でもできる」パフォーマンスでもあるからだろう。
もっと露骨に言えば、「外国人に字の上手さはどうせわからないだろう」といった思惑も根底にはある。
海外を旅行した際は、この漢字パフォーマンスをしてみるといいのではないだろうか。日本にいるとこういったパフォーマンスは警備員に注意されてしまうイメージがあるかもしれないが、私たちがリオオリンピック会場の真ん前で行っていても警備員に何も言われなかったように、案外世界は寛容だし、チップも弾んでくれることが多い。
浴衣や甚平などを着て、日本国旗を身に纏うと更にウケること間違いなしだ。
《大日方航》
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