5回まで互いに譲らない投手戦となったが、6回に日本が均衡を破った。試合が膠着状態になりつつある雰囲気の中、一気に流れを呼び寄せたのが4番・筒香嘉智外野手(DeNA)の一撃だ。思いきり振りぬいた打球がセンターへ飛ぶと球場の観客は総立ち。スタンドに入った打球を見送ると、この日一番の地鳴りのような声援が響いた。
筒香は前夜のキューバ戦では、好機にセンター前へ軽く合わせる技ありの適時打を放ち、ことごとく試合を振り出しに戻した。そしてこの日は沈黙をぶち破る一撃。これぞ4番の仕事。このアーチを皮切りに侍打線は一気に活気づく。
それまでの沈黙が嘘のように、松田宣浩内野手(ソフトバンク)が適時二塁打、小林誠司捕手(巨人)が適時内野安打で続いて3-0。さらに菊池涼介内野手(広島)にも適時打が飛び出すなど打者一巡の猛攻で5-0とリードを広げた。
投手陣も先発の千賀滉大投手(ソフトバンク)が5回を無失点に抑えれば、あとを継いだリリーフ陣も好投。最後、牧田和久(西武)が3失点と不安をのぞかせたが、投打でイスラエルを圧倒した。日本の4番は筒香。改めてそのことを証明した日となった。
日本は1次ラウンド、2次ラウンドを通じて怒涛の6連勝。決勝ラウンド進出を決めた。
試合終了
— 野球日本代表 侍ジャパン 公式 (@samuraijapan_pr) March 15, 2017
日本 8-3 イスラエル
先発の千賀投手が5回1安打無失点!6連勝で決勝ラウンド進出決定!https://t.co/zR27XYI171 #侍ジャパン #wbc2017 pic.twitter.com/wqZXHSwYwI