【GARMIN fenix 5S インプレ前編】様々なアクティビティに対応したコンパクト高機能モデル
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◆腕時計タイプの高機能デバイス
カラーは今回のインプレで実際に使用したグレー(ブラックバンド)とホワイト(ホワイトバンド)の2タイプ。価格は6万4800円(以下すべて税別)。別売のベルト交換キットはイエロー、ブルー、レッド、パープル、ホワイト、ブラックが各5800円。グレーレザー9400円、シャンパーニュスチール1万7800円。工具不要で簡単に着脱できるので、使途や気分に応じてカラーコーデが楽しめるようになっている。
ガーミンにはGPSランニングウォッチのForeAthlete(フォアアスリート)シリーズ、最新ライフログバンドのvivo(ヴィヴォ)シリーズなどがあるが、fenixシリーズはさまざまなアクティビティに対応した多様な機能が満載される腕時計タイプの高機能デバイスだ。だれでも気軽にできるランやサイクリングをはじめとして、高度計(Altimeter)・気圧計(Barometer)・コンパス(Compass)を搭載したABCウォッチでもあるので登山などのアウトドアにも活用できる。
◆fenix 5Sで出来ること
はじめに、fenix 5Sがどんなスポーツに使えるのかを再確認したい。光学式心拍計とGPSが2本柱となるデバイスだけに有酸素系スポーツが搭載機能を最も活用できるのは言うまでもない。具体的にはランニングとサイクリングだ。どちらも別売される周辺計測機器を追加投入すると、アスリートラボでやり取りされるような高度なトレーニングデータまで取得できる。もちろん一般アスリートには本体だけで必要十分。標準装備される機能だけでもフル活用しきれないほどなので、自分が必要とする機能だけを起動させて日常の健康ライフに活用すればいい。
防水性能100mで、マリンスポーツにも使える。距離・ペース・ストローク数などの追跡が可能なスイム。SUP(スタンドアップパドルボード)やボートなどのパドルスポーツ向けの特別機能ではストローク計測、ストローク率に加えストロークごとの距離も測れる。
スキー/スノーボードモードでは速度・距離・標高差・自動滑走計測(リフト搭乗中の自動停止機能付き)を表示。ゴルフモードでは、Garmin Connectからダウンロードしたコースのフロント・ミドル・バックまでの距離を測定したり、ステータス追跡(フェアウェイヒットなど)、グリーンビュー、自動ショット検出、自動距離測定といった拡張機能もあるという。
◆小さくて軽い!稼働時間も十分?
次に注目したいのがコンパクトさだ。実寸法は42.0×42.0×14.5mm。ディスプレイサイズ(幅×高さ)1.1インチ(27.94mm)。解像度(幅×高さ)218×218ピクセル。これまでのfenix 3Jシリーズや同時発売のfenix 5(7万4800円)よりも一回り小さく、重量も67gと軽い。ガーミンのホームページからダウンロードできる製品マニュアルはfenix 5と共通なので、基本的な機能は同じだ。fenix 5は耐傷性サファイアレンズ仕様であること、稼働時間がGPS起動時21時間・ウルトラトラックモード44時間と長いこと(fenix 5Sは同12時間・28時間)の違いのみ。
fenix 5Sがコンパクト化と軽量化を実現させたことで、稼働時間が短くなったのは事実だ。それでも一般的なスマートウォッチとして活用するなら、1回のフル充電で9日間連続使用できる。GPSを起動して登山などのアウトドアをするにしても9時間は使えるのでさほど問題にはならない。今回のインプレ時は3日間常時心拍計測モードをオンにして、GPSを起動させてラン2時間、室内エルゴメーター10分、筋トレ1時間をこなしたところでバッテリー残量が3分の2になった。
◆日常的に着けていられるユニセックスモデル
QuickFitバンドと呼ばれるベルトはしなやかなシリコン製が標準装備される。大ぶりなfenix 5は極端に手首の細い人に不向きだが、fenix 5Sはだれでもピッタリと装着できる。ランニング時はしっかりとフィットさせて装着しないと、腕の振りで肌が擦れて赤くなったりしてしまうから、ここはチェックポイント。fenix 5Sは小さいだけに女性向けのモデルかなと感じるかも知れないが、グレーカラーは男性が着用しても違和感なく、コンパクト化されたユニセックスモデルと考えたほうが正解かも知れない。
日常的に、ビジネスなどで使用する腕時計としてもまったく違和感はない。fenix 3Jシリーズは付属のクレードルで充電したが、持ち運びしやすいチャージングケーブルになった。USBから電源を取るタイプだが、どこでも売っているものではないので出張時などはこれを忘れないようにしよう。
《山口和幸@レスポンス》
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