標高2000メートルで飲むジンジャーティーの効用 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

標高2000メートルで飲むジンジャーティーの効用

オピニオン コラム
朝食に登場するパンケーキとジンジャーティー
朝食に登場するパンケーキとジンジャーティー 全 25 枚 拡大写真
オーストラリアからクアラルンプール経由でネパール・トリブバン国際空港の飛行場に到着。周囲に高い山が多いことから離着陸が難しい空港の一つでもある。

確かに周りを見渡すと山ばかり、ネパールにいるということを改めて感じた。ネパールでのトレッキングの回顧録として道中を紹介しよう。

私たち一行は、カトマンズのシティーホテルから移動、二日目は小型バスでベジサハールへ180キロメートル、約5時間のドライブとなる。街を外れると整備されていない道路も多く、決して快適とは言えない道中。

バスを降り、ジャガット(1340メートル)まで約2時間のショートトラックを歩く。短いと言っても途中の上りでは背中のデイパックの重みさえ感じる。ところどころでは川にかかるサスペンションブリッジを渡らなければならず、苦手意識克服のチャレンジをしなければならなかった。

サスペンションブリッジ

この日からはロッジタイプの宿泊施設に泊まるが、ホテルのような綺麗さはない。山の上に上がれば上がるほど身体を休めればよいという程度のロッジになってくるのは、後になってから知ることになるのだが…。

ほとんどの日程で一泊だけして翌日には出発する、つまり、宿は身体を休めるためだけの場所、そして先に進んで行くのだ。

三日目、ジャガットからバガラチャップ(標高2160メートル)までの約17キロメートルの旅の始まり。


●ジンジャーティーには生の生姜が
朝ご飯は、パンケーキとジンジャーティー。ほとんどどこでも用意されているジンジャーティーには、生生姜のかけらが入っている。朝、これを飲むと身体にスタートのスイッチが入るように感じた。滞在中では水かジンジャーティー(時々コーラ)を飲むようになっていた。

●デイパックには水分と栄養補給食、そしてカメラ
ジャガットの街からトレッキングのスタート、朝食後はミーティングで始まる。私たちの重い荷物(一人当たり10キロ)を運んでくれるポーター4人の紹介からだ。

彼らは私より少しだけ背が高い、が決して筋肉質というわけではない。その彼らは、一人につき約20キロの荷物を頭に抱えて運ぶのだ。これらの荷物にはメンバーがこの先2週間生活するための着替えなどの必需品が入っている。私たちは水分、補給食そしてカメラを入れたデイパックをそれぞれに背負う。

●10月、ネパールの山のふもとは汗ばむ陽気
スタートしたジャガットは10月の日中は日差しが強く、歩いていると汗ばむくらいだった。道幅は広いが、ところどころにあるサスペンションブリッジの前後には急な登りがあり、歩くペースがつかみにくい。

この日のランチは11時15分。少し早いのだが、歩き疲れた私にはこの時間くらいでちょうどいい。オーダーしたのは焼きそばとコーラ。決して美味しいとは言えないが疲れている身体にはとにかく何かを食べておかなければならなかった。

●夕食後にはカードゲームで仲間との交流、反省会と翌日の予定
ツアー代金には食事代は含まれていないため、食事は自分で選ぶことができる。とは、言っても品数は多くなく、ほとんどがダルパッド(ネパールのプレート食)や焼きそば、モモ(ネパール風餃子)だ。

ネパール風餃子・モモ

海外トレッキングのスタイルに慣れている他のメンバーはカードゲームを持参。ほぼ毎日、夕食後はゲームでの交流会となる。反省会では、その日にあったできごとで注意したほうがよかったこと、また翌日のコースの紹介や持参すべきものなど、リーダーからの報告会となる。

●一日2リットルの飲料水が高山病の予防のひとつ
高山病とは酸素が不足することで起こる身体の変化である。この日泊まっているバガラチャップでも、すでに標高2160メートル(富士山では5合目あたりの高さ)、高山病を予防しながら生活をすることがこれから先につながるのだ。

水分不足は血流を悪くし、酸素が薄くなっている状態の身体にさらに負担をかけることになる。リーダーからは「喉が渇くと感じる前に水を飲むように」と注意を受ける。毎日、背負うデイパックの中身で一番重いのはカメラより水だったということは言うまでもない。

翌日、私たち一行は標高2670メートルのチャメの街を目指す。

(続)

《Asami SAKURA from Adelaide, SA》

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