埼玉県越谷市南荻島、元荒川のほとりにある企業研修所・運動場が解体されることになり、ディベロッパーが地域の人たちを集め「棟下式」(むねおろしき)を4月15日に開催した。
現場は文教大学越谷キャンパスの東、朝日信用金庫 越谷研修所の研修棟とグラウンド(野球場など)。研修棟は、延べ床面積1717.72平米、1970(昭和45)年に建てられた鉄筋コンクリート造の建物で、どこか大学や高校の校舎のようなイメージ。
この地は4月に解体工事が始まり、戸建分譲住宅64棟(越谷市南荻島プロジェクト)が整備され、2017年冬の販売が予定されている。
棟下式とは、建造物を取り壊す前に行う祈願祭のひとつ。今回は、地域の人たちとともに、清祓式、餅撒きなどを実施。解体される直前の研修棟を一般来場者たちに公開し、社員食堂の厨房設備や、食器、テーブル、チェア、宿泊室のベッドなどを無料で引き渡す「お宝探しツアー」も行われた。
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またグラウンドでは、三菱『アウトランダーPHEV』のバッテリーを電源とし、スクリーンに映画コンテンツを照射する「ねぶくろシネマ」も同時開催。
「ここで野球やったりサッカーやったり、走ったり、懐かしい思い出がある。きょうは夜の上映までいるつもり」という親子は、思い思いにシートを広げ、グラウンドの“最後の土の感覚”を感じていたようす。
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このグラウンドは野球場として活用されていたことから、スコアボードなども残っていた。習志野市からFacebookなどで知って訪れたというグループは、「このスコアボードはもらえないかどうか、いま確認を取ってもらっているところ。OKが出たら、みんなでうまく分解して、持って帰って自分たちの地域の広場に再び置くつもり」と話していた。
棟下式を手がけたのは中央グリーン開発(ポラスグループ)、ねぶくろシネマは同実行委員会。15時から21時まで行われた棟下式には700人を超える来場者があり、「研修棟の物品はほとんどがリユースされることになった」と話していた。
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