「この度、世間をお騒がせしており、またご心配いただいているにも関わらず、明確な答えを出せていないことを、お詫び申し上げます。
またWBAの裁定に関しては、世間の声に素早く反応いただいたことに感謝申し上げます。
私、個人としては、判定結果に対する私情はなく、この試合を組んでいただけたことに対する感謝、そして、明確な形で決着をつけられなかったことを申し訳なく思うばかりです。
今後に関しましては、現在、帝拳ジムと話し合いをしている最中です。
ただ、幸いなことに、試合における大きなダメージもなく、ボクシングに対する情熱も失われておりませんので、この再戦指示も今後を考える重要な材料の一つとしてとらえ、前向きな答えを出したいと思っています。村田諒太」
(以上、コメント全文)
20日の試合でアッサン・エンダム(フランス)と対戦した村田。4回にダウンを奪ったが、最終的に手数の少なさが響き1-2(117-110、111-116、112-115)で判定負けを喫した。しかし、試合直後からSNSで判定に対する疑問の声が浮上し、ついにはWBAのヒルベルト・メンドサJr会長がツイッターで判定について謝罪するに至った。会長も自ら採点をやり直し、117-110で村田の勝ちとした上で「DIRECT REMATCH」と再戦の指令を出していた。
#Boxing #MurataNDam After judging the bout my scorecard is 117-110 for Murata. 2/5 pic.twitter.com/TsnalDaLnM
— Gilberto J Mendoza (@GilberticoWBA) 2017年5月20日
また、WBAも25日、村田-エンダム戦のジャッジ2名に対して6カ月の資格停止処分を発表した。村田を負けとする判定を下したパナマのグスタボ・パディージャ(111-115と判定)とカナダのヒューバート・アール(112-115と判定)に異例の判断が下されている。
村田は試合翌日の21日にエンダムとのツーショット写真をFacebookに投稿しており、「大切なことは、2人がベストを尽くしたこと、日本に来てくれて感謝していると伝えました」と気持ちを記していた。