【東京2020とわたし】世界が灰色からカラーに…1964年のオリンピックを観戦した9歳の男の子は、いま
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まとめ

◆2020年東京五輪に求めること
東京で迎える二度目のオリンピック。過去のオリンピックを体験した樋口さんに、2020年のオリンピックに対して、思っていることを聞いてみました。
「2020年の五輪は1964年時と比較して、オリンピックをなぜ開くのかという強いメッセージが足りないように感じます。開催都市選定の過程では『復興五輪』を掲げていましたが、それは曖昧になってしまったように見えます。世界に向けて発するメッセージを感じないのは残念です…。ただ開催のスケジュールだけが決まっているような感じ」
実は組織委員会は「全員が自己ベスト」「多様性と調和」「未来への継承」という3つのコンセプトを大会ビジョンとして打ち出しているのですが、はたしてどれだけの人がこのコンセプトを把握しているのでしょうか。
「平和とか人類の調和とかを2020年のオリンピックで大々的に掲げてもこれだけ多様化した世界では、なかなか通じないと思います。それほど世界は複雑になりました。でも、スポーツを通して、みんなが共有できる何かがあると思います。世界全体にある危機の象徴として震災が意識された復興五輪というのは、メッセージになりえると思うので、もう少し掘り下げてほしかった」
「私のいう夢とか理想とかは、そう立派なものではなく、スポーツを通し人々の考え方を更新させるビジョンのようなものです。たとえば世界が高齢化社会の影響を受けつつあることをふまえ、人間社会とスポーツの新しい関係をしめすものとしてオリンピックとパラリンピックを融合するようなコンセプトを提案して、イベントを開催するとか、未来を切り開くことが伝わるようなことを考えるべきだと思うんですよ」
(了)
《大日方航》
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