14名のパイロットが参加し、二日間に渡り行われる同レース。前日の予選は4位で通過した室屋。4日の決勝ラウンド初戦ラウンド・オブ・14はペトル・コプシュタイン(チーム シュピールベルグ)と対戦し、終盤まで遅れたもののフィニッシュゲート通過タイムで0.007秒差をつけて僅差ながらラウンド・オブ・8に進出した。
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Jason Halayko/Red Bull Content Pool
ラウンド・オブ・8ではマット・ホール(マット ホールレーシング)と対戦。室屋はゲート7、ホールはゲート11でペナルティーを受けたが、室屋がファイナル4へとコマを進めた。
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Samo Vidic/Red Bull Content Pool
ファイナル4に進んだのは室屋、コプシュタイン、マルティン・ソンカ(レッドブルチーム ソンカ)、マティアス・ドルダラー(マティアスドルダラー レーシング)。最初に空を舞った室屋は中間計測、ネットタイムともに3位だったが、ソンカとドルダラーがペナルティーを受けたことによりタイムロス。室屋はシリーズ第2戦サンディアゴ大会に続く2連勝、そして千葉大会での2連覇を成し遂げた。
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「サンディエゴ戦は覚醒してる感じで勝てる気がしたが、今日の勝利はラッキーな部分もあった。今日の勝利は自分の力だけではない」と振り返る。チームスタッフや家族、そして日本開催が困難な中で3年連続となる千葉開催に感謝した。
レッドブル・エアレースの次戦は7月1日・2日にハンガリーのブダペストで開催される。今回の優勝で15ポイントを獲得した室屋。年間チャンピオン争いはソンカと並ぶ30ポイントで首位に躍り出た。残り5戦あることから「ポイントのことはあまり考えず、コンスタントにいいレースを続けていきたい」と話し、安定して戦えるように準備を重ねていくという。