室屋義秀、レッドブル・エアレース千葉を連覇「3回目もうまくいけるんじゃないか」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

室屋義秀、レッドブル・エアレース千葉を連覇「3回目もうまくいけるんじゃないか」

スポーツ 選手
レッドブル・エアレース千葉2017で室屋義秀(中央)が優勝(2017年6月4日)
レッドブル・エアレース千葉2017で室屋義秀(中央)が優勝(2017年6月4日) 全 17 枚 拡大写真
2日間で9万人が来場したレッドブル・エアレース千葉2017。日本人として唯一参戦している室屋義秀(チーム ファルケン)が6月4日、マスタークラスで二連覇を成し遂げた。

シリーズ第3戦となった千葉大会。室屋は第2戦サンディアゴ大会(米国)に続く連勝となり、年間チャンピオンを決めるポイント争いでも首位に立った。千葉大会3位となったチェコ共和国のマルティン・ソンカ(レッドブルチーム ソンカ)が同じ30ポイントで並ぶが、ソンカの優勝は初戦のアブダビ大会(アラブ首長国連邦)のみだ。

優勝した室屋義秀選手

室屋は年間チャンピオン獲得に向けて、「まだ第3戦が終わったばかり。残り5戦あり、まだまだどうなるかわからない戦況。この先全部勝てるとは思わない。ポイントのことはあまり考えずに、コンスタントにいいレースを続けていくことが大事」と落ち着いて語る。

「今年勝てるかもしれないし、勝てないかもしれない。勝てるまで続けていこうと思っているので、毎年積み重ねて、届くまで続けるだけ」

Armin Walcher/Red Bull Content Pool

Predrag Vuckovic/Red Bull Content Pool

今年で3回目の開催となった千葉大会。大観衆にプレッシャーも感じたが、「応援をどう受け取るかは自分次第。自分にとって声援は(成績を出す)後押しになった」とファン層が厚くなったことに喜びも見せた。

「これだけ注目される中で、パイロットとしては、ただ飛ぶだけが一番の理想ではある。こうしてしゃべらせてもらうことも、ファンの皆さんに来てもらうことも、大きな役目のひとつなので、すごく楽しんでやらせてもらっている。それらをハンドリングしていくことは難しいシチュエーションも実際にはあったが、(日本での優勝は)2回目がうまくいったので、なんとなくコツがつかめたので、3回目もうまくいけるんじゃないかと思う」

Predrag Vuckovic/Red Bull Content Pool

今大会で自身3度目の優勝となり気持ちにも余裕が出てきたのか、笑いを交えながら来年の開催を見据える。

「レースをやる上でパイロットはほんの少しのパートしか担っていない。ミスをしたりすると目立つため主役のように見えるが、チームを作るメカニックやマネージャー、スポンサー、家族など色んな人がいる。そして日本開催というのは困難な中で奇跡的に開催されている。皆さんに感謝したい」

他のスポーツと同様、レッドブル・エアレースも多くの人々が選手を支えている。コンマ1秒を争う厳しい世界に生きる室屋だが、勝利を重ねることで恩返しをしていく。

Balazs Gardi/Red Bull Content Pool

2位で初の表彰台となったチェコ共和国のペトル・コプシュタイン(チーム シュピールベルグ)は、「千葉は2年前にチャレンジャーズカップで優勝しており、いい思い出があった。今日は作戦通りにレースを進めることができた。これから改善しない点もあるが、運もあった。チェコの先輩(のソンカ選手)と室屋選手と表彰台に立てたことが嬉しい」と喜びのコメント。

ペトル・コプシュタイン選手

3位のソンカはポイントランキングで室屋とともに首位に並んだが、「シーズンは始まったばかり。現時点では考えすぎずに、一つひとつのレースに集中したい。自分自身も機体も調子が安定しており、それが一番大事なこと」と気を引き締めた。

マルティン・ソンカ選手

レッドブル・エアレースの第4戦は7月1日・2日に開催されるブダペスト大会(ハンガリー)だ。10月の第8戦インディアナポリス大会(米国)までが予定されている。

《五味渕秀行》

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