出るか100m9秒台!桐生、ケンブリッジ、山縣、多田ら史上最高レベルの戦い、23日開幕 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

出るか100m9秒台!桐生、ケンブリッジ、山縣、多田ら史上最高レベルの戦い、23日開幕

スポーツ まとめ

リオデジャネイロ五輪男子4×100mリレーで銀メダルを獲得した日本代表 参考画像(2016年8月19日)
リオデジャネイロ五輪男子4×100mリレーで銀メダルを獲得した日本代表 参考画像(2016年8月19日) 全 11 枚 拡大写真
日本陸上競技選手権が6月23日から25日にかけて開催される。会場はヤンマースタジアム長居。主催は日本陸上競技連盟。今回はいよいよ日本人による100m9秒台が叩き出されるのではないかと期待が高まっている。

日本人初の100m9秒台と聞いて、「何度か9秒台で走った選手がいたような?」と感じるようになっている方もあるかもしれない。そこには、「追い風参考記録」なる規則がある。追い風による影響が認められる陸上競技種目では、風速が追風2.0m/を超えると公認記録としては認められず、「参考記録」に留まる。

◆一気に来た新星、多田修平

追風参考記録も含めると9秒台をだしている選手はすでに日本に存在する。その新星が、関西学院大学の多田修平だ。

6月に行われた日本学生陸上競技個人選手権大会で、追風参考(4.5m/s)ながら9秒94を叩き出し、一躍注目を浴びた。公認記録の9秒台を狙える有力候補に一気に躍り出た格好だ。1996年生まれの伸び盛りで、今年の日本陸上競技選手権にもエントリー。資格記録は10秒22だが、勢いは最もあるだろう。

◆9秒台の夢に現実味、桐生祥秀
アシックスジャパンの「リオオリンピック・パラリンピック日本代表選手団プレミアムイベント」に登壇した桐生祥秀(2016年10月10日)
日本人の100m9秒台実現が、一気に現実味を帯びたのは桐生祥秀の存在が大きい。1995年生まれの桐生は、高校3年時の2013年、10秒01の日本歴代2位の記録を出した。記録の伸びも期待できる高校生の快挙に、期待は高まった。

その後、東洋大学に進学すると、追風参考ながら日本人初の9秒台となる9秒87を記録。この時は追風3.3m/sだったため、公認記録の追風2.0m/sも近かった。

◆ウサイン・ボルトとの並走も印象的、ケンブリッジ飛鳥

リオ五輪、4×100mリレーのアンカーとして、世界最速の男ウサイン・ボルトと並走したことは記憶に新しい。資格記録/自己ベストは10秒10ながら、バランスのとれた肉体やルックスも含めて、陸上界のスターとなった。

ケンブリッジも追風参考ながら、2017年4月に9秒98を記録している。この時は追風5.1m/sだった。

プロに転向したケンブリッジは、精神的にも充実の時期を迎え、いよいよ9秒台が見える世界に足を踏み入れている。

◆ここぞで結果を出す、山縣亮太
山縣亮太
今回の日本陸上競技選手権にエントリーする選手においては、桐生の資格記録である10秒01が最高だが、2番目の資格記録をもつのが10秒03の山縣亮太。1992年生まれの山縣が、10秒03を出したのは、リオ五輪後の実業団大会。つまり、五輪がピークではなく、五輪後にもさらに伸びを見せているということだ。

年齢的にも成熟期に入っている山縣の9秒台は、いつ実現してもおかしくない状況にある。

◆潜在能力は無限、サニブラウン・アブデル・ハキーム
サニブラウン・ハキーム 参考画像(2016年5月8日)
1999年生まれで最も若く、潜在能力は無限大ながら、すでに好記録を叩き出しているサニブラウン。10秒18の資格記録/自己ベストは、今回の大会エントリー者の中で、桐生、山縣、ケンブリッジに次ぐ4番手。

身長188cmと恵まれた体格に秘める潜在能力は未だ計り知れない。今大会では9秒台に突入できる実力を持った選手たちが多く存在するため、周囲の選手から好影響を受けて一気に9秒台に突入する可能性は十分ある。


日本陸上界において、ここまでハイレベルかつ華やかな戦いが見られることがいまだかつてあっただろうか。記録は過去の選手の延長上にあり、また超えられてしかるべきものだが、人間という生き物の限界に常に挑戦する選手たちを素直に応援したい。

とくに100mというわずか10秒の戦い。一瞬だからこそ、その輝きも強い。

男子100mは予選が23日の16時25分から、準決勝が23日の20時35分からの予定。この予選、準決勝でも記録が出る可能性はある。なお、男子100mの決勝は6月24日の20時38分に行われる予定。

《土屋篤司》

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